ラッカー総裁:米金融当局は失業率を急速に下げられない恐れ

米リッチモンド連銀のラッカー総裁 は18日、米経済が金融危機のショックから回復する中で、米金融当局が 失業率を急速に低下させることができない可能性があるとの認識を明ら かにした。

同総裁はニューヨーク大学での講演で、「さまざまなショックに対 する米経済の調整は多様な摩擦によって妨げられており、その全ての経 路を金融政策が相殺することは不可能だ」と指摘。「住宅建設の急激な 落ち込みは米経済にとって極めて大きな打撃となった。労働力や資本、 支出を他の成長機会へとシフトさせ、景気が回復するまでにはかなりの 時間がかかるだろう」と述べた。

同総裁は米連邦準備制度理事会(FRB)の「最大限の雇用の責務 に対応する自然失業率が現在比較的高水準にあるとかなり強く主張でき るというのが私の見方だ」と述べ、「追加的な金融刺激はインフレ期待 の安定を脅かす形で、インフレを進行させるリスクがある」と指摘し た。

ラッカー総裁は12、13両日に開催された連邦公開市場委員会 (FOMC)も含め、今年に入って全てのFOMCで反対票を投じてい る。

同総裁は講演後に記者団に対し、米金融当局の債券購入増加により 市場が正常に機能しなくなる程度を予測するのは困難だと指摘。その一 方で、「総額を定めたプログラムではなく、オープンエンド型のプログ ラムにしたことにより、インフレ圧力が生じ不安定化要因となった場 合、プログラムを停止しやすくなったので、これはプラス面だ」と評価 した。

原題:Lacker Says Fed May Not Be Able to Rapidly Fix Job Market (1)(抜粋)

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