9月18日の米国マーケットサマリー:ユーロ下落、債務危機を警戒

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3043   1.3117
ドル/円             78.82    78.71
ユーロ/円          102.81   103.24


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       13,564.79     +11.69     +.1%
S&P500種           1,459.32      -1.87     -.1%
ナスダック総合指数    3,177.80      -.87      .0%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .25%       +0.00
米国債10年物     1.80%       -.04
米国債30年物     3.00%       -.04


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,771.20     +.60     +.03%
原油先物         (ドル/バレル)   95.53     -1.09    -1.13%

◎NY外国為替市場

18日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが主要通貨の大半に対 して下落。ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)がまとめた9月の 独景況感指数が再びマイナス圏だったことが手掛かり。

ユーロは対ドルで4か月ぶり高値から下げた。対円でも安い。スペ インの救済支援要請が遅れるとの懸念もユーロ売りにつながった。欧州 中央銀行(ECB)は域内の借り入れコスト上昇を抑制するために国債 を購入する意思を表明している。

オーストラリア・ドルは続落。政策当局者が豪ドルの上昇は経済成 長を損ねていると発言したことが売り材料となった。主要6通貨に対す るインターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は続伸。米連邦 公開市場委員会(FOMC)が決定した量的緩和第3弾が影響してい る。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)のシニア為 替ストラテジスト、マイケル・ウールフォーク氏(ニューヨーク在勤) は、「過去2週間でECBとFOMCから相次いで緩和策が発表され市 場参加者は若干、先走った」と述べ、「欧州のリセッション(景気後 退)と米国の成長減速という根本的な見通しはそれほど変わっていな い」と続けた。

ニューヨーク時間午後1時29分現在、ユーロは対ドルで0.6%安の 1ユーロ=1.3040ドル。前日は5月4日以来の高値となる1.3172ドルま で上昇する場面もあった。ユーロは対円では0.7%下げて1ユーロ=102 円56銭。前日は5月9日以来高値の103円86銭をつけた。円は対ドルで ほぼ変わらずの1ドル=78円65銭。

◎米国株式市場

米株式相場は総じて下落。小荷物輸送フェデックスの下げが目立っ た。欧州指導者による域内の債務危機収束の取り組みは難航するとの懸 念が高まったことが背景にある。S&P500種株価指数は先週、2007 年12月以来の高水準に上昇していた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種は前日 比0.1%下げて1459.32。ダウ工業株30種平均は11.54ドル(0.1%)高 の13564.64ドル。米証券取引所全体の騰落比率は4対5だった。フェデ ックスは3.1%安。四半期利益の減少を受けた利益見通しの下方修正が 嫌気された。アップルは終値で初の700ドルを突破した。

クリスティアナ・バンク・アンド・トラストの運用担当者、トーマ ス・ニューハイム氏は「相場は下落し米大統領選挙まで横ばいとなると 当社は予想している」とし、「欧州をめぐる懸念は依然として米市場に 重石となっている。債務危機に対応できておらず、ところどころ応急処 置をしているだけだ」と述べた。

ブルームバーグのデータによると、S&P500種の採用銘柄企業の 予想株価収益率(PER)は14.1倍と、2010年末以来の高倍率に迫って いる。先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で景気後押しを図る住 宅ローン担保証券(MBS)の買い入れが決定されたことを受け、S& P500種は14日に、2007年12月31日(1468.36)以来の高水準に上げてい た。同指数に弱気な見方を示唆するオプション取引の価格は約3年ぶり 低水準に下落した。

◎米国債市場

米国債相場は続伸。連邦公開市場委員会(FOMC)による先週の 追加緩和策発表以降の下げから、半値以上の戻しとなった。刺激策を講 じても米国の景気拡大は順調にはいかないとの見方が広がった。

30年債利回りはこの2日間で9ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)低下。それまでは、13日のFOMC決定を受けて17bp上げ ていた。ウォール街の一部の大手債券トレーディング会社は、金融当局 は「オペレーションツイスト(ツイストオペ)」が12月に終了した後 も、米国債購入を継続する可能性が高いと指摘する。財務省のこの日の 発表によると、海外投資家による7月の米国債の買い越し額は500億ド ルと、前月の324億ドルから拡大した。

キャンター・フィッツジェラルドの金利責任者、ブライアン・エド モンズ氏(ニューヨーク在勤)は「FOMCの行動にもかかわらず、現 実を見ると、結局は経済情勢に根本的な変化は何も起きていない。その ことが米国債の底堅さを浮き彫りにしている」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後2時20分現在、30年債利回りは前日比4bp低下の3%。前日は一 時3.12%と、5月以来の高水準を付ける場面があった。同年債(表面利 率2.75%、2042年8月償還)価格はこの日22/32上げて95 3/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。プラチナは続落となった。南アフ リカで英プラチナ生産会社ロンミンの6週間にわたる労使抗争に終結の 兆しが表れたため、供給懸念が和らいだ。

ロンミンのマリカナ鉱山のストを率いた労働者団体は賃上げ提案を 受け入れ、20日に職場復帰すると表明した。この労使間の対立で少なく とも45人が死亡した。これには8月16日に警官に射殺された34人のデモ 参加者も含まれる。アングロ・アメリカン・プラチナムとアクエリア ス・プラチナムは17日、鉱山の操業再開を計画していることを明らかに した。

ペンション・パートナーズのチーフ投資ストラテジスト、マイケ ル・ゲイド氏(ニューヨーク在勤)は電話インタビューで、「プラチナ は需給要因を材料に動いている」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12 月限は前日比60セント高の1オンス=1771.20ドルで終了した。プラチ ナ先物10月物は2.2%安の1636.30ドル。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油相場は続落。2週間ぶりの安値に下げた。サウジ アラビアが価格押し下げで何らかの行動を取ると伝えられたことが嫌気 された。また小荷物輸送の米フェデックスが利益見通しを引き下げたこ とで、景気減速による需要抑制への懸念が強まった。

サウジアラビアは日量約1000万バレルを生産しており、顧客の要請 があればさらに増産する構えだと、事情に詳しい湾岸諸国の当局者が明 らかにした。フェデックスは顧客が安価な配送手段に流れていると指摘 した。原油価格は前日の市場で一時、1分弱の間に3ドル急落 し、2.4%安で引けていた。

コンフルエンス・インベストメント・マネジメント(セントルイ ス)のチーフ市場ストラテジスト、ビル・オグレイディ氏は「サウジが ここしばらく増産していることも、全般に景気が減速していることも知 られている」と指摘。「前日のような勢いで相場が急激に下げ、割安感 からの押し目買いも入らないとなると、状況は弱気だ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は前日 比1.33ドル(1.38%)安の1バレル=95.29ドルで終了。8月30日以来 の安値で引けた。この2日間での下げは3.7%に拡大した。

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