ハーバード新卒者の年収、サウスダコタ鉱業技術大下回る

米ハーバード大学の新卒者の年収 は、サウスダコタ鉱業技術大を下回っている。商品の強気相場が10年間 にわたって続き、鉱物に加えて労働者も不足しているためだ。

報酬データ調査会社ペイスケールによると、サウスダコタ鉱業技術 大の今年の卒業生の年収の中央値は5万6700ドル(約446万円)。同大 の学生数は2300人。ハーバード大の授業料はサウスダコタ鉱業技術大の 約4倍だが、新卒者の年収は5万4100ドルとなっている。米国の大学で は10人のうち約1人が就職先を見つけられない状態だが、サウスダコタ 鉱業技術大を来年5月に卒業予定の学生たちは既に採用の申し出を受け ている。

「鉱山業界で就職するのはそれほど難しくないようだ。大学で4、 5年間、一生懸命勉強すれば、準備は十分にできている」。化学エンジ ニアリングを専攻するジェイミー・トラスクさん(22)はこう話す。 銅・金生産の米フリーポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴール ドから年収6万ドル以上のポストでの採用申し出を受けている。

商品相場は過去10年間で4倍に上昇。需要急増と業界が相場高騰に 追い付いていないことが反映されている。新規鉱床の発見が困難になる 一方、各社は熟練労働者を十分に補充するのが難しくなっている。米国 の大学で鉱業関連のプログラムが長期にわたって削減されてきたことも 一因だ。米鉱業協会の推計によると、米国の金属採掘業界の雇用者数 は2004年に2万8000人未満と、1993年の5万8000人から大幅に減 少。2011年までに4万人に回復した。

原題:Harvard Losing Out to South Dakota in Graduate Pay: Commodities(抜粋)

--取材協力:Steve Stroth.

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