ECB総裁の高債務国への支援姿勢、ユーロ弱気派に降伏迫る

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総 裁は前任者が後ろ向きだった政策を推進し、ユーロの弱気派に降伏を迫 っている。

ドラギ総裁がユーロ防衛のために「あらゆる手段を取る」と表明し た7月26日以来、ユーロ相場はブルームバーグがデータを取る主要16通 貨の全てに対して上昇。クレジット・デフォルト・スワップ(CDS) 市場では、西欧諸国の国債保証コストが1年3カ月ぶりの低い水準に低 下した。欧州株式市場では、6月1日からの銀行株の上昇率が33%とス トックス欧州600指数の18%を上回り、域内の銀行システムも改善しつ つある。

米メルク・インベストメンツの創業者で社長のアクセル・メルク氏 は13日の電話インタビューで、ドラギ総裁の判断が「流れを一変させ、 相場を大きく押し上げた」と指摘。今年のユーロについて「非常にネガ ティブ」と語っていたメルク氏だが、既に買い手に転じている。ブルー ムバーグが集計したデータによると、メルクの「メルク・ハードカレン シー・ファンド」の過去1カ月のリターンはプラス3.38%と、同種のフ ァンドの成績を92%上回った。

ドラギ総裁はスペインやイタリアの支援にECBのバランスシート を活用することについて、トリシェ前総裁よりも前向きな姿勢を示して いる。

原題:Draghi Euro Humbles Thought Leaders Seeing End of Monetary Union(抜粋)

--取材協力:David Goodman、Jeff Black、Stelios Orphanides.

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