9月14日の米国マーケットサマリー:株が続伸、追加緩和を好感

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3123   1.2991
ドル/円             78.37    77.49
ユーロ/円          102.84   100.67


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種      13,593.37    +53.51     +.4%
S&P500種         1,465.77     +5.78     +.4%
ナスダック総合指数  3,183.95    +28.12     +.9%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .25%        +.02
米国債10年物     1.86%       +.14
米国債30年物     3.09%       +.16


商品 (中心限月)             終値   前営業日比  変化率
COMEX金(ドル/オンス) 1,772.70   +.60    +.03%
原油先物   (ドル/バレル)    99.00   +.69    +.70%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが対ユーロで4カ月ぶりの安値 となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)が前日にオープンエンド 型の量的緩和を決めたことが、ドル売り圧力になっている。

ドルは対ユーロで週間ベースでは2010年10月以来最長となる5週連 続安。円は主要16通貨すべてに対して下落した。安住淳財務相は一方的 な円高の動きについては「あらゆる措置を排除せず、必要な時には断固 として行動する」と強調した。スウェーデンの4-6月(第2四半期) 経済成長率が下方修正されたことを背景に、スウェーデン・クローナは 値下がり。

野村ホールディングスの外国為替ストラテジスト、チャールズ・サ ンタルノー氏(ニューヨーク在勤)は「FOMCがオープンエンドの資 産購入を決めたという事実がリスク選好を促している」と指摘。「量的 緩和の実施は、その国の通貨にとってはマイナスになるため、ドルは全 般的に売られている」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時41分現在、ドルは対ユーロで前日 比0.9%安の1ユーロ=1.3107ドル。一時は1.3169ドルと、5月4日以 来の安値をつけた。円は対ドルで1.1%安の1ドル=78円30銭。ユーロ は対円で2%高の1ユーロ=102円64銭。一時は103円02銭と、5月14日 以来の高値となった。

◎米国株式市場

米株式相場は続伸。米連邦公開市場委員会(FOMC)が前日発表 した債券購入プログラムを好感し、この日は世界的に株価が上昇した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は5.78ポイント(0.4%)高の1465.77。ダウ工業株30種平均は53.51 ドル(0.4%)上昇し13593.37ドル。

ウェルズ・キャピタル・マネジメント(ミネアポリス)のチーフ投 資ストラテジスト、ジェームズ・ポールセン氏は「FOMCの決定はち ょっとした興奮を短期に市場にもたらしているが、この株価上昇は市場 が考えるよりも基本的な経済情勢が影響していると思う」とし、「一段 落したら、経済が以前と比べてなおも勢いを増していることが分かるだ ろう」と続けた。

FOMCは声明で、労働市場が「大幅」に改善するまで債券の購入 を継続すると表明。声明を受け、前日はS&P500種の業種別10指数が 全て上昇した。FOMCは、オープンエンド型の形式で政府支援機関の 住宅ローン担保証券(MBS)を毎月400億ドル購入すると発表した。

◎米国債市場

14日の米国債は下落。30年債利回りは週間ベースで3年ぶりの大幅 な伸びに迫った。米金融当局が追加緩和を決定、景気が強さを取り戻し た後も緩和政策を継続すると示唆したことでインフレ懸念が広がった。

トレーダーのインフレ見通しの指標となる償還期限の長い国債とイ ンフレ連動債(TIPS)の利回り格差は1年1カ月ぶり最大となっ た。8月の米消費者物価指数(CPI)がここ3年余りで最大の上昇と なったことが影響した。

住宅ローン担保証券(MBS)の相対利回りは過去最低を記録し た。米連邦公開市場委員会(FOMC)が無期限でMBSを購入すると 表明したことが材料だった。連邦準備制度理事会(FRB)は12-13日 に開催したFOMC終了後に声明を発表し、政府支援機関のMBSを毎 月400億ドル購入することを明らかにした。

BNYメロン(ニューヨーク)の資本市場部門で米国債トレーディ ングの責任者を務めるダン・マルホランド氏は、「米当局の金融政策 はインフレを誘発する」と述べ、「長期債は後ろ盾を失った。 FOMCは前日、市場に金融政策のバズーカ砲を放った」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時3分現在、30年債利回りは15ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01%)上げて3.08%。一時は3.11%と5月4 日以来の高水準をつけた。週間ベースでは26bp上昇と、2009年8月以 来で最大の上げだった。同年債(表面利率2.75%、2042年8月償還)価 格は2 25/32下落して93 5/8。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は小幅続伸。米連邦公開市場委員会 (FOMC)が追加緩和を決定したことで、買いが先行した。

FOMCは前日、長期証券の保有を拡大する量的緩和第3弾(QE 3)を実施すると表明した。オープンエンド型の形式をとり、政府支援 機関の住宅ローン担保証券(MBS)を毎月400億ドル購入する。

スタンダード・バンクの商品ストラテジスト、マーク・グラウンド 氏は電話インタビューで、「前日の追加緩和発表が、この日の相場上昇 の一因になっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 12月限は前日比60セント高の1オンス=1772.70ドルで終了。一時 は1780.20ドルと、2月29日以来の高値をつけた。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油相場は続伸。約4カ月ぶりの高値となった。米連 邦公開市場委員会(FOMC)が前日に住宅ローン担保証券(MBS) の購入を表明したことが引き続き材料視された。

原油は一時、バレル当たり100ドルを上回った。FOMCは量的緩 和第3弾として追加の資産購入を発表した。欧州中央銀行(ECB)は 6日、救済要請国の国債購入を表明していた。中東や北アフリカでの反 米デモが石油輸出に支障を来すのではないかとの懸念も買い材料。

エナジー・セキュリティー・アナリシスのマネジングディレクタ ー、サラ・エマーソン氏は「すべての材料が価格の一段高を示唆してい る」と指摘。「今週のニュースを受けて、上値を追わなかったら意外 だ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は前日 比69セント(0.70%)高の1バレル=99ドルちょうどで終了。終値とし ては5月3日以来の高値となった。一時は100.42ドルまで上昇した。週 間では2.7%高。

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