NY外為:ドルが対ユーロで4カ月ぶり安値、米追加緩和で

ニューヨーク外国為替市場ではドル が対ユーロで4カ月ぶりの安値となった。米連邦公開市場委員会 (FOMC)が前日にオープンエンド型の量的緩和を決めたことが、ド ル売り圧力になっている。

ドルは対ユーロで週間ベースでは2010年10月以来最長となる5週連 続安。円は主要16通貨すべてに対して下落した。安住淳財務相は一方的 な円高の動きについては「あらゆる措置を排除せず、必要な時には断固 として行動する」と強調した。スウェーデンの4-6月(第2四半期) 経済成長率が下方修正されたことを背景に、スウェーデン・クローナは 値下がり。

野村ホールディングスの外国為替ストラテジスト、チャールズ・サ ンタルノー氏(ニューヨーク在勤)は「FOMCがオープンエンドの資 産購入を決めたという事実がリスク選好を促している」と指摘。「量的 緩和の実施は、その国の通貨にとってはマイナスになるため、ドルは全 般的に売られている」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対ユーロで前日比1.1%安 の1ユーロ=1.3130ドル。一時は1.3169ドルと、5月4日以来の安値を つけた。円は対ドルで1.2%安の1ドル=78円39銭。ユーロは対円 で2.2%高の1ユーロ=102円93銭。一時は103円02銭と、5月14日以来 の高値となった。

週間ベースでは、ドルは対ユーロで2.5%安。ユーロは対円で2.7% 値上りした。

ユーロの見通し

ユーロ圏の財務相は欧州債務危機を協議するため、14日から2日間 の日程でキプロスで会議を開催。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁 は先週、政策委員会が無制限の国債購入プログラムに合意したことを明 らかにした。

モルガン・スタンレーは年末の対ドルでのユーロ相場見通しを1.34 ドルに引き上げた。従来は1.19ドルを予想していた。クレディ・スイ ス・グループは3カ月先の同見通しを1.23ドルとし、これまでの1.17ド ルからユーロ高方向に修正。ブルームバーグがまとめたアナリスト48人 の予想中央値では、年末で1.23ドルとなっている。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のド ル指数は前日比0.5%下げて78.852。一時は78.601と、2月29日以来の 低水準をつけた。

日銀会合の「重要性高まった」

BNPパリバの為替ストラテジスト、メアリー・ニコラ氏(ニュー ヨーク在勤)は「来週の日銀の政策決定会合の重要性が高まった」と指 摘。「円安誘導に向け日銀が金融政策面で何らかの措置を講じるとの観 測が広がるだろう」と述べた。

一方、野村のサンタルノー氏は、対ドルで77円まで円高が進行しな い限り、日銀が為替介入する可能性は低いと指摘。「まだ介入をするよ うな状況ではない」と話した。

スウェーデン・クローナは対ユーロで0.8%安。スウェーデン統計 局が発表した4-6月期の国内総生産(GDP)改定値は前年同期 比1.3%増と、速報値の2.3%増から下方修正された。

原題:Dollar Weakens to 4-Month Low Versus Euro on Fed; Yen Declines(抜粋)

--取材協力:Mariko Ishikawa、Kristine Aquino、Masaki Kondo、David Goodman.

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