シャープ:高精細中小型液晶の需要開拓苦戦、鴻海と協力も-幹部

経営不振のシャープは、亀山第2 工場(三重県)で製造中の中小型液晶の販路開拓で苦戦し、資本提携の 見直し交渉中の台湾・鴻海精密工業との協力を模索している。シャープ 幹部が14日、大阪市内で記者団に語った。

同工場は2006年8月にテレビ向け液晶工場として稼働し、4月か らは同社の高精細・省電力技術を生かした酸化物TFT(IGZO)液 晶を本格生産。同幹部はタブレット端末やノートPC向け販路の開拓が 最大の課題であり、世界最大の受託生産業者の鴻海との協力を通じ、改 善に努めたいと述べた。工場の稼働状況の詳細は言及を避けた。

バークレイズ・キャピタル証券の藤森裕司アナリストは同幹部の発 言前に、IGZO液晶の需要が低迷すれば「下半期に中小型液晶で数百 億円の黒字を見込んでいた会社計画達成は厳しくなる」とコメント。シ ャープが今期(13年3月期)業績予想を再び下方修正する可能性が高 まっている、と指摘した。

シャープは8月に、グループで5000人の削減などを盛り込んだリ ストラ策を表明して今期予想を下方修正。11日には従業員給与のカッ ト拡大による追加策の実施を発表した。同幹部は主要な構造改革案は全 て公表したと強調。鴻海による出資条件見直し交渉に関しては、現状で は目立った進展がないと語った。

同社は液晶や太陽電池の不振に伴う財務悪化を受け、銀行団に再建 計画を提示し資金支援を受ける方向。同幹部は、下方修正は企業として 先行きの見方に甘さがあったためだと認め、再建計画策定では外部のコ ンサルタントにも依頼して達成確実な内容を盛り込んでいくと語った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE