ゴールドマンなどがCMBS発行-リスク資産組み入れでも需要

商業用不動産ローン担保証券( CMBS)の投資家による購入が、2007年以来のハイペースとなってい る。相対利回りは過去1年半で最もタイトとなり、過去にバブルの誘因 となった証券化の慣行を組み込んだCMBSの発行も再開された。

米銀ゴールドマン・サックス・グループとシティグループ、バン ク・オブ・アメリカ(BOA)などウォール街の銀行は今週、総額12 億5000万ドル(約970億円)相当のCMBSを発行した。条件が非公開 であることを理由に事情に詳しい複数の関係者が匿名で明らかにした。 関係者らによれば、米銀ウェルズ・ファーゴと英銀ロイヤル・バンク・ オブ・スコットランド・グループ(RBS)、バークレイズ、スイスの UBS、ドイツ銀行もさらに合計23億4000万ドル相当の売り込みを行っ ている。

これらの新発CMBSはリスクの高い融資の組み入れにもかかわら ず、買い手が旺盛な購入意欲を示す。シティとゴールドマンが発行した 約10億ドル相当のCMBSには、ニューヨーク市マンハッタン南地区の 高層ビルを担保とする不動産ローン1億ドル相当が組み込まれ、家賃収 入の計算に当たって空きスペースに見込み賃貸料が適用されている。こ のような慣行は、2007年の不動産市場の崩壊に先立つブームの際に日常 的に行われていた。

ぎりぎりまで売り込みか

野村ホールディングスの債券ストラテジスト、リー・オーバービィ ー氏は「望ましい傾向ではない。銀行のごり押しが始まっており、発行 を引き受ける金融機関は、買い手の需要があればぎりぎりまで売り込み を行うだろう」と話す。

シティの広報担当スコット・ヘルフマン氏、ゴールドマン・サック スの広報担当マイケル・デュバリー氏はいずれもコメントを控えてい る。

原題:Goldman CMBS Loan Signals Investors’ Growing Risk Appetite (1)(抜粋)

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