【個別銘柄】資源関連が大幅高、金融・不動産は急伸、良品計画は急落

きょうの日本株市場で、株価変動材 料のあった銘柄の終値は以下の通り。

資源関連株:三菱商事(8058)が前日比4%高の1532円、国際石油 開発帝石(1605)が5.9%高、住友金属鉱山(5713)は9.4%高など上げ が堅調で、鉱業は東証1部業種別上昇率で首位だった。米連邦公開市場 委員会が量的緩和第3弾を実施すると表明したことなどが好感され、き のうのニューヨーク原油相場は前日比1.3%高と反発。金など商品24銘 柄で構成するS&P・GSCIスポット指数は5カ月ぶりの高値となっ た。市況高による業績寄与が期待された。

金融・不動産株:三井住友フィナンシャルグループ(8316) が4.5%高の2585円、東京海上ホールディングス(8766)が6%高、三 菱地所(8802)が5.1%高など、銀行、保険、証券、不動産などが軒並 み急伸。SMBC日興証券は日本株ストラテジーメモで、今回の FOMCの決定を受けて金融緩和、過剰流動性相場との連想から初動と しては資源関連と並んで金融・不動産が注目されやすいだろうと指摘し た。

ガラス株:旭硝子(5201)が4.5%高の516円、日本電気硝子 (5214)が5.8%高など。野村証券ではガラス業界について、価格下落 で収益性が低下した液晶ガラス事業が緩やかに改善し、同じく収益性が 悪化した欧州の板ガラス事業でも今後の構造改革により改善に向かうと 予想。特に旭硝子は、来期営業利益の拡大予想から投資判断の「買い」 を継続した。

日立製作所(6501):4.6%高の478円。4-9月期配当予想を前年 実績(3円)から2円増の5円にすると発表した。従来予想は未定だっ たことから、株主還元姿勢が評価された。

大日本スクリーン製造(7735):6%高の461円。クレディ・スイ ス証券では、業績予想を下方修正したものの、他の半導体製造装置銘柄 との相対感では、今後ファウンドリーの最先端投資回復など市況回復時 にアウトパフォームできる事業構造だと評価。受注底打ち局面でのトッ プピックと位置付けた。

セブン&アイ・ホールディングス(3382):2.4%安の2323円。3 -8月(上期)連結営業利益が1470億円前後と前年同期比2%減ったよ うだ、と14日付の日本経済新聞朝刊が報じた。傘下のイトーヨーカ堂が 食料品を中心に苦戦したことなどから、従来の増益予想から一転、上期 では3年ぶりの減益になるとしている。

アルバック(6728):6%高の640円。野村証券では決算プレビュ ー取材の結果、FPD製造装置の受注が想定よりも弱含んでいるが、他 の事業については想定通り進行しているもようだと指摘。利益は余裕を みて策定しているため、大幅未達にはならない可能性があると予想し た。

SANKYO(6417):1.5%安の3605円。4-9月営業利益予想 を従来の130億円から52億円へ下方修正した。従来の9.8%増益予想が一 転して56%減益見通しとなる。主要事業であるパチンコ機関連事業やパ チスロ機関連事業で販売が低調に推移し、当初の計画を下回る見込みと なったため。

オハラ(5218):10%安の650円と、東証1部値下がり率1位。12 年10月期営業利益予想を前期比15%減の14億円へ減額修正した。従来予 想は21億円。エレクトロニクス事業でハードディスク用ガラス基板材の 需要が大幅に減少することや、高額なレアアース原料による売上原価の 押し上げも響く。

ファナック(6954):1.9%高の1万3660円。クレディ・スイス証 券では、10月末発表の4-9月決算と同時に開示見通しの通期業績予想 は、強くもないが悪くもない予想値が公表されるとして株価の下押しリ スクは少ないと指摘。工作機械受注は9月以降回復傾向を強めるだろう などとし、株価の上昇局面入りは近いとして「アウトパフォーム」を継 続した。

良品計画(7453):3.3%安の4905円。SMBC日興証券は投資評 価を「1(アウトパフォーム)」から「2(中立)」へ引き下げた。8 月下旬以降のコンセンサス営業利益予想の上昇とともに株価も上げ、同 社株に対する過剰なディスカウントは解消したとしている。

共同印刷(7914):2.2%高の183円。いちよし経済研究所では、独 自製品の高機能フィルムは医薬部門での展開が進んでいるもようである ほか、構造改革で固定費を圧縮するなど、老舗企業に芽生えつつある新 たな動きに着目するとしている。

積水化成品工業(4228):3%安の197円。4-9月営業損益が1 億円の赤字になる見込みだと発表した。従来予想は15億2000万円の黒 字。薄型テレビ関連や農水産資材をはじめとして国内需要が想定以上に 減少していることや、原材料価格の上昇を末端製品価格に転嫁すること が遅れたことが要因。

ユニー(8270):1.7%安の633円。メリルリンチ日本証券では、ユ ニー単体が苦戦していることから今期会社計画の達成は困難な情勢であ るとし、業績予想と目標株価をともに引き下げた。株価の割安感が強い ことから投資判断「買い」を継続したものの、短期的な好材料には乏し いとしている。

飯田産業(8880):2.4%安の679円。5-7月営業利益は前年同期 比21%減の28億6400万円となった。大和証券では、価格帯を抑えながら も粗利益率を維持していることは評価できる、としながらも、販売棟数 の増加ペースは鈍く、会社計画未達リスクは依然残る内容だと分析し た。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE