米国株:上昇、追加緩和で景気浮揚に期待-金融・素材高い

米株式相場は上昇。米連邦公開市場 委員会(FOMC)が景気浮揚に向け住宅ローン担保証券(MBS)の 購入を発表したことが材料視された。S&P500種株価指数は2007年12 月以来の高値となった。

S&P500種では業種別10指数が全て上昇。バンク・オブ・アメリ カ(BOA)やJPモルガン・チェースをはじめ金融株が高い。アルミ 生産のアルコアや鉄鉱石生産のクリフス・ナチュラル・リソーシズなど 素材株も上げた。前日に新型の「iPhone(アイフォーン)」を発 表したアップルも買い進まれた。

S&P500種株価指数は前日比23.43ポイント(1.6%)高の1459.99 で3日続伸。07年12月31日以来の高値での終了となった。ダウ工業株30 種平均は206.51ドル(1.6%)上昇し13539.86ドル。

スタイフェル・ニコラスの市場ストラテジスト、ケビン・キャロン 氏は電話取材で、「非常に力強い声明だった」とし、「FOMCは全力 を挙げている。特に、失業率の低下という形で望ましい結果が得られる まで資産購入を続けるというコミットメントにそうした姿勢が見られ る。今回の声明は物価安定の維持というFOMCのコミットメントに対 する多くの不透明感を取り除いた」と指摘した。

FOMC声明

FOMCは12-13日に開催した会合終了後に声明を発表し、オープ ンエンド型の形式で政府支援機関のMBSを毎月400億ドル購入し、長 期証券の保有を拡大すると発表した。また労働市場が大幅に改善しない 場合はMBS購入を継続するほか、追加の資産購入を実施し、必要に応 じて他の政策手段を導入すると表明した。

声明はこのほか、フェデラルファンド(FF)金利の異例な低水準 を「少なくとも2015年半ばまで」維持する可能性が高いと記述。1月以 降、FOMCはこの時間軸を「少なくとも14年遅くまで」としていた。 このほか、FOMCメンバーは13、14年の実質国内総生産(GDP)見 通しを引き上げた。

LPLファイナンシャルのエコノミスト兼投資ストラテジストのジ ョン・カナリー氏は電話取材で、「市場が予想していなかったのは、労 働市場の改善を後押しする内容だ」と指摘。「声明では、労働市場が改 善しない場合、委員会は緩和策を続けるとしている」とし、「これは市 場が考えていたよりも若干踏み込んだ措置で、それによりリスクオンの 地合いが強まっている」と続けた。

経済指標

この日の経済指標では、先週の新規失業保険申請件数が市場予想を 上回る増加となった。また8月の生産者物価指数(PPI)は、ここ3 年余りで最大の伸びとなった。

ダウ平均では構成する30銘柄全てが値上がり。S&P500種では業 種別10指数全ての上昇率が1%以上だった。特に金融や素材の上げが目 立った。

BOAは4.8%高の9.40ドル。JPモルガンは3.7%高の41.40ド ル。バークシャー・ハサウェイのクラスA株は2.1%上げて13万2851ド ル。

アルコアは3%高の9.63ドル。クリフス・ナチュラルは6.3%上昇 の43.18ドル。景気敏感株30銘柄で構成するモルガン・スタンレー・シ クリカル指数は1.7%上昇し3日続伸。24銘柄で構成するKBW銀行指 数は2.8%上げて51.02。

アップルは2%高の682.98ドルと、上場来高値を更新した。前日 も1.4%上げていた。

原題:U.S. Stocks Rally as Fed Takes Stimulus Steps to Boost Economy(抜粋)

--取材協力:Namitha Jagadeesh、Adam Satariano.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE