FOMC:量的緩和第3弾、MBS無期限購入-時間軸も延長

米連邦準備制度理事会(FRB) は12-13日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)終了後に声明を 発表し、長期証券の保有を拡大する量的緩和第3弾(QE3)を実施す ると表明した。オープンエンド型の形式をとり、政府支援機関の住宅ロ ーン担保証券(MBS)を毎月400億ドル購入する。

バーナンキFRB議長は声明発表後の記者会見で、「継続的かつ持 続的な労働市場の改善を期待している」と発言。「念頭に置いている具 体的な数字はないが、過去6カ月間の数字はそうではない」と話した。

議長は現在の雇用情勢について、「深刻な懸念材料だ」とかねて発 言しており、非伝統的な金融政策の拡大により、2009年2月から8%を 超える水準で高止まりしている失業率の低下を図る。今回の決定に対し ては共和党から批判が再燃する可能性がある。ボブ・コーカー上院議員 (共和、テネシー州)はバーナンキ議長の政策について、景気をほとん ど浮揚していないばかりか、連邦準備制度への信頼を損ねていると非難 している。

FOMC声明は「少なくとも2015年半ばまで」フェデラルファンド (FF)金利の誘導目標をゼロから0.25%のレンジで据え置く可能性が 高いことを明記した。1月以降、FOMCは少なくとも2014年遅くまで 超低金利を維持する方針を示していた。今回の声明は「景気回復の力強 さが増した後も相当な期間、非常に緩和的な金融政策スタンスが引き続 き適切になると想定している」と、時間軸長期化の理由を説明した。

さらに「労働市場の見通しが大幅に改善しない場合、委員会は物価 が安定した状態で状況が改善するまで住宅ローン担保証券の購入を継続 するほか、追加の資産購入を実施し、必要に応じて他の政策手段を導入 する」と記述している。

「大きな政策転換」

BNPパリバの北米担当チーフエコノミスト、ジュリア・コロナド 氏(ニューヨーク在勤)は「これは明らかにFOMCの大きな政策転換 で、責務遂行に向けた非常に積極的なコミットメントだ」と述べた。

バーナンキ議長は資産購入について、労働市場が大幅に改善するま で続くと言明。「緩和解除を急がないだろう。景気がかなり底堅くなる のを時間をかけて確かめる」と述べた。

さらに、1990年代半ば以降、「物価は広範囲で安定している」と発 言したが、雇用状況については依然として「深刻な懸念材料」であると し、「すべての米国民が弱い雇用市場を不安に思っているはずだ」と続 けた。

ツイストオペ継続

FOMCは6670億ドル相当の短期債を売却し、期間が長めの証券を 同額購入する、いわゆる「オペレーション・ツイスト(ツイストオ ペ)」を継続する方針をあらためて示した。政府機関債と住宅ローン担 保証券の償還元本を住宅ローン担保証券に再投資する現行方針の維持も 発表した。

リッチモンド連銀のラッカー総裁は追加の資産購入に異議を唱え、 6会合連続で反対票を投じた。

FOMCは今後3年間の成長率、インフレ率、失業率、金利に関す るメンバーの見通しを公表した。19人のうち12人が事実上のゼロ金利解 除が2015年になると想定していることが明らかになった。さらに1人 は16年と想定している。

雇用市場については、2014年の失業率予想が中心傾向で6.7-7.3% と、6月時点の予想(7-7.7%)から低下。15年については6-6.8% に低下すると予想されている。

成長率見通しは13年が中心傾向の最高値で3%、14年は3.8%と、 6月時点の予想最高値である2.8%、3.5%をそれぞれ上回った。中心傾 向は19人の予想のうち最も高い3つと最も低い3つを除いたもの。

原題:Fed Undertakes QE3 With $40 Billion MBS Purchases Per Month (3)(抜粋)

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