海外勢3週ぶり日本株買い越し、個人買いも金額縮小-9月1週需給

9月第1週(3-7日)の日本株 市場で、海外投資家は3週ぶりに買い越していたことが東京証券取引 所の公表データで分かった。欧州中央銀行(ECB)の政策で債務問 題に対する不安が後退し、海外勢資金が日本株にも入った格好だ。

東証が13日に発表した同週の投資部門別売買動向によると、東京、 大阪、名古屋3市場の1・2部合計で、海外投資家は差し引き366億 円買い越した。前の週は581億円の売り越しだった。

立花証券顧問の平野憲一氏は、海外勢動向について「数字上は買 い越しだが、若干の買い戻しに過ぎず、積極的な買いはまだ入ってい ない」との見方を示唆。ただ12、13日開催の米連邦公開市場員会(F OMC)などを控え「売買が低調で、方向感に乏しい展開が続いてい たが、これから少し方向感が見えてくる可能性はある」と言う。

9月1週の日経平均株価は、前週末比0.4%高の8871円65銭と 3週ぶりに反発。週半ばまでは海運、資源関連など景気敏感業種の主 導で軟調な展開が続いていたが、ECBが南欧国債の買い入れで合意 したことを受けた週末に、それまでの下げ分を一気に埋めた。

このほかの部門別動向は、買い越しでは個人(302億円)が2週 連続となったが、規模は前週の622億円から縮小。事業法人(98億円) は10週連続、投資信託は3週ぶりの買い越し(123億円)となった。

信託銀は3週連続売り越し

一方で、年金資金などの動向を反映する信託銀行は3週連続の売 り越しで、売越額は81億円だった。信託銀の連続売り越しは、2月3 週から4月3週まで記録した10週連続以来の長さ。

年金積立金管理運用独立行政法人の直近公表資料によれば、6月 末時点の運用資産に対する国内株式の構成割合は11.82%で、年初の 株高もあって基本ポートフォリオの11%(乖離許容幅はプラス・マイ ナス6%)を上回っている。四半期決算となる9月末を前に持ち高調 整が出やすい状況でもあるが、信託銀の売越額はここ2週の300億円 台に比べると減った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE