LNG輸入急ぐ日本、需要増加の対応に躍起-最大の能力増強

日本は価格の抑制や伸びる需要に対 応するため、液化天然ガス(LNG)の輸入に関連する取り組みを加速 している。世界最大のLNG輸入国である日本は今年、輸入基地の貯蔵 能力を100万キロリットル分増やす予定。1年間にこれだけの規模の輸 入基地が誕生するのは初めて。

ウッド・マッケンジー(エジンバラ)によると、日本のLNG消費 は2020年までに1億トンに増えると予測する一方で、手当てできている のは8000万トンに過ぎず、需要は最大25%供給を超過する見通しだ。

2011年のLNG輸入額は10年前の約4倍に増えており、日本の需要 家はカタール、オーストラリア、米国といった生産国との契約で、いか に調達価格を削減できるかを模索している。11年の輸入額は4兆8000億 円に達し前年比で38%増えた。東京電力福島第一原子力発電所事故で国 内の原発が相次いで停止する中、7月のLNG輸入価格は昨年3月比 で45%上昇した。

クレディ・スイスの西山雄二アナリストは原発依存度を減らそうと すれば、より多くのガス火力発電所が必要になると予想。同氏は今後稼 働する原発が現在動いている2基以上に増えなければ、LNG需要は20 年までに1億600万トンまで増えるとみている。

電気事業連合会のデータによると、11年度の電力10社の原発の電力 量は前年度比63%減。現在、国内で稼働しているのは関西電力大飯原発 の2基だけで、残りの48基は停止している。

長期エネルギー政策

政府は今週、エネルギー環境戦略を発表するが、30年代に原発をゼ ロにする方針が盛り込まれる見通しとなっている。長期的なLNGの需 要増に対して輸入LNGを取り扱う施設の建設などが急務となってい る。

ウッド・マッケンジーのガス・電力調査担当責任者、ノエル・トム ネー氏(ロンドン)は電話インタビューで「日本はLNGを早期により 沢山のLNGを確保する必要がある。日本の企業はあらゆるものに手を 出そうとしているように見える」と述べた。

原題:LNG Shortage in Japan Spurring Record Expansion: Energy Markets(抜粋)

淡路毅 +81-3-3201-2107 tawaji@bloomberg.net

岡田雄至 Yuji Okada +81-3-3201-2493 yokada6@bloomberg.net

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