習氏不在に国営メディアは沈黙-中国指導部交代前に懸念拡大

中国の習近平国家副主席が12日間、 公の場に姿を現していない。中国はこの事実に沈黙を保ったままで、目 前に迫った指導部交代をめぐり懸念が高まっている。

2011年7月に江沢民前国家主席が死亡したとの憶測が広がった際、 国営の新華社通信は1日足らずのうちにこれを否定。今年に入っても英 紙フィナンシャル・タイムズが共産党中央政法委員会書記が調査を受け ていると報じた後、新華社は数日内に複数の記事を配信した。国営メデ ィアが習氏の動静を1週間にわたって一切報じていないのとは対照的 だ。

胡錦濤国家主席の後継者に内定している習氏(59)に関するニュー スが伝えられないということは、習氏の状況の深刻さを示している可能 性がある。あるいは習氏不在の報道の仕方をめぐる意見の対立があるの かもしれない。習氏が総書記に就任するとみられている共産党大会の日 程さえもまだ発表されていない。

シドニー大学のジョン・リー准教授(非常勤)は、「相対的に閉ざ されたシステムの中で中国社会はうわさと陰謀説によって動かされてお り、政府は何らかの説明をする必要があることは認識している。国営メ ディアからはっきりした説明がないことは、それがどのようなことであ れ真実の伝え方をめぐり内部で意見の相違があることを示唆している」 と述べた。

習氏が先週、クリントン米国務長官とシンガポールのリー・シェン ロン首相との会談を相次いでキャンセルしたことから、習氏をめぐる憶 測が飛び交い始めた。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ) は習氏が水泳中に背中を痛めた可能性があると報じ、ニューヨーク・タ イムズ(NYT)は軽度の心臓発作に見舞われた恐れがあると伝えた。

中国外務省の洪磊報道官は先週、習氏の会談中止について「一般的 な調整」に伴うものだと説明。12日には質問に対し習氏に関する「情報 はない」と答えた。

原題:China’s Silence on Xi Speculation Contrasts With Past Rebuttals(抜粋)

--取材協力:Aipeng Soo.

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