東証・大証新会社の売買システム、現物は来夏統合へ

2013年1月に経営統合する東京証 券取引所グループと大阪証券取引所は、新会社の売買システムについ て現物は13年夏、先物は13年度中の統合を目指し、ユーザーと現在 調整を行っている。

両取引所のシステム統合作業の事情に詳しい関係者2人が明らか にした。現物は10年1月に稼働を開始した東証のシステム「アローヘ ッド」、デリバティブは11年2月に稼働した大証の「J-GATE」 に統一する方向で検討している。

両取引所では、デリバティブ(派生商品)のユーザー層が異なる ことなどを踏まえ、証券会社や銀行などユーザーに対し、統合予定ス ケジュールへの各社の対応を聞き取り調査中。市場参加者の対応に無 理が生じなければ、合併承認のために11月にも開催される両社の臨時 株主総会へ向け、システムや市場詳細を詰める予定だ。

統合後の組織再編では、持ち株会社の下に現物市場運営会社とし ての東証、デリバティブ市場運営会社としての大証、清算機関などが 入る予定。大和総研金融調査部の太田珠美研究員は、「取引量の多さを 考慮すると、システムは現物が東証、デリバティブは大証に統一する ということで問題が起こることはないだろう」と語る。

デリバティブのシステムでは、日経平均先物などを取り扱う大証 のJ-GATEがNasdaq OMX社のシステムを採用。一方、T OPIX先物やJGB先物、オプションなどを扱う東証の「Tdex+」 は、英ロンドンを拠点とするデリバティブ取引所のNYSE Liffeの システムをベースとしている。

東証のTdex+では8月7日にシステム障害が発生し、約1時間半 にわたって売買が停止。金融庁は24日、ことしに入り2度起こしたシ ステム障害に関する業務改善命令を出した。

東証グループ渉外広報部の高橋諒氏は、両取引所のシステム統合 に関し、「決まっている事実はない」とブルームバーグ・ニュースの取 材に対し述べた。大証広報部の荒木遼平氏は、コメントを控えた。

--取材協力:宋泰允 Editor:Shintaro Inkyo

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