オランダ首相が再選の公算、労働党と連立協議へ-開票率98%

12日投開票のオランダ総選挙の暫定 集計結果によれば、ルッテ首相が率いる自由民主党が労働党に2議席の 差をつけ、勝利が確実な情勢となった。両党を中心とする連立政権の首 班としてルッテ氏が再選される可能性が高まった。

ルッテ首相は13日にハーグで支持者に対して、「オランダは安定し た内閣をできるだけ早期に発足させる必要がある。さらに強い国となっ て危機から立ち上がるために皆さんと共に働くつもりだ」と発言。一 方、労働党のサムソン党首は12日夜、アムステルダムで支持者に対し て、「今回の選挙結果が組閣プランに反映される限り、労働党は安定政 権の早期発足に協力したいと考えている」と語った。

オランダ通信(ANP)が開票率98%段階の暫定集計として伝えた ところでは、下院150議席のうち自由民主党は41議席を獲得し、改選前 の31議席から議席を伸ばした。労働党も30から39に議席を増やした。民 主66は12議席と10議席から増加。一方、キリスト教民主勢力は8議席を 失って13議席、自由党は9議席減らして15議席となった。

暫定集計通りの選挙結果になれば、欧州債務危機への対応で緊縮策 を重視するドイツのメルケル首相を支持するオランダの姿勢に変化はな い見通しだ。自由民主党と労働党が連立すれば過半数を確保できるもの の、ルッテ首相とサムソン党首は連立政権の発足で少数政党に協力を求 める可能性がある。オランダはユーロ圏で最高格付けを維持する4カ国 の一つ。

上院で過半数確保できず

アムステルダムのVU大学のアンドレ・クロウエル准教授(政治 学)は「自由民主党と労働党だけでは上院で過半数を確保できず、それ が法案可決の障害となり得る。このため、民主66とキリスト教民主勢力 を連立に加える必要があるかもしれない」との見方を示す。

ルッテ首相は13日にサムソン氏や他の政党の党首と新政権発足に向 けて協議を行う可能性がある。2010年の総選挙では、連立協議に127日 を要した。改選後の議会の開会は20日以降となる。暫定政府はそれに先 立ち13年度予算を提示する。

オランダのコック元首相は同国のNOSテレビに対し、「これらの 2大政党は自らとお互いの状況を最大限に生かす責任と重圧を感じてい る」と述べた。

原題:Dutch Prime Minister Rutte’s Liberals Beat Labor in Elections

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