オランダ国民は「反欧州」を選ばず、独判断に続きユーロに朗報

12日投開票のオランダ総選挙では、 自由民主党を率いるルッテ首相が勝利した。欧州債務危機が2009年に始 まって以来、ユーロ圏諸国で首班の座が維持されるのはエストニアのア ンシプ首相に続いて2人目だ。

全ての党の党首は13日、カンプ社会・雇用相に連立に向けた協議の 地ならしを任せるルッテ首相の提案を受け入れた。ウィルダース党首が 率いるユーロ反対の自由党は議席を伸ばせず、2大政党の自由民主党と 労働党が中小の政党への依存なしに連立政権を樹立できるだけの議席を 得たため、カンプ社会相はこの2党による連立の模索を推奨する可能性 がある。2党連立による政権運営は、1994年までの時期以来となる。

JPモルガン・チェースの欧州チーフエコノミスト、デービッド・ マッキー氏(ロンドン在勤)は13日のリポートに、選挙結果は「欧州の 政治エリートの一角に対する信頼を若干高めるだろう」として、「オラ ンダが政策を根本的に転換するリスクは後退したようだ。ベルリンなど では安心して胸をなでおろしている人たちがいるだろう」と記した。

オランダ通信(ANP)が開票率99.5%の段階で伝えたところによ れば、下院150議席のうち自由民主党は41議席を獲得し、選挙前の31議 席から議席を伸ばした。労働党も30から38に議席を増やした。一方、自 由党は15議席と、9議席減らした。

これはドイツのメルケル首相にとって、独連邦憲法裁判所が12日下 した救済基金の欧州安定化メカニズム(ESM)を承認する判断に続く 勝利だ。ウェスターウェレ独外相は、オランダの選挙結果は「欧州を強 化し、大衆迎合や国家主義の勢力を弱める」とコメントした。

欧州では救済・緊縮・危機疲れからフランスのサルコジ大統領、イ タリアのベルルスコーニ首相、スペインのサパテロ首相(いずれも前 職)ら10人が首脳の座を追われた。

INGグループのアムステルダム在勤アナリスト、ディミトリ・フ レミング氏は13日のリポートで「独憲法裁がESMを支持した同じ日 に、オランダ国民は選挙で反欧州的な政党へ投票することを控えた。9 月12日はユーロにとって良い日だったようだ」と指摘した。

原題:Dutch Voters Buck Euro Debt Crisis to Re-Elect Rutte as Premier(抜粋) 原題:Dutch Voters Buck Euro Crisis to Re-Elect Rutte as Premier (2)(抜粋)

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