iPhone5、ベストセラーの予感-大胆な改良に高い評価

米アップルが発表した「iPhon e(アイフォーン)5」は縦長になり、軽量化され、通信速度も向上し た。2191億ドル(約17兆円)規模のスマートフォン(多機能携帯電話) 市場の競争はますます厳しくなっているが、歴史に残るベストセラーガ ジェット(端末)となりそうだ。

ヤンキー・グループ(ボストン)のアナリスト、カール・ハウ氏 は、「これは全時代を通じて最も売れた消費者向け家電端末になるだろ う」とし、9月末までに販売台数が1000万台を突破すると予想してい る。

アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は12日、発表 のステージに立って新製品を売り込んだ。画面が大きくなり、無線通信 速度が向上し、チップの処理速度も改善された。発表に特に新味はなか ったが、アップルとしては、ノキアやマイクロソフト、サムスン電子な どが競合する市場で他製品と差別化できる十分な機能が搭載されたとし ている。

「アップルがこれほど強かったことはない」とクックCEOは発表 の場で述べた。

ブルームバーグがまとめたアナリスト調査によると、今年末までの 販売予想は平均で5800万台が見込まれている。これは362億ドルの売り 上げに相当する。

アップグレードしたくなる改善

ソフトウエア面でも改善が図られた。新しいナビ機能を備えた地図 が採用されたほか、写真共有などフェイスブックのコンテンツとの連携 が図りやすくなっている。新しい高速通信規格であるロング・ターム・ エボリューション(LTE)に対応。音声入力の「シリ」も強化され た。

米消費者情報誌「コンシューマー・リポーツ」の編集者、マイク・ ギカス氏は「アイフォーン5はこれまでで最も大胆な改良が施された。 最新のアイフォーン4Sに満足している人でもアップグレードしたくな るほどの改善だ」と商品紹介記事で書いている。

グーグルとの対決色鮮明に

アイフォーンは2007年にデビューして以降2億4400万台余りが販売 され、いまやアップルの利益の約3分の2を稼ぎ出している。

今回の発表ではアップルのライバル基本ソフト「アンドロイド」を 提供するグーグルとの対決色も浮き彫りになった。地図ソフトがグーグ ルマップから独自のソフトに切り替えられたほか、グーグルの動画「ユ ーチューブ」の再生アプリを事前搭載しないことになった。

原題:Apple’s Latest IPhone Poised to Become Best-Selling Gadget: Tech(抜粋)

--取材協力:Dina Bass、Olga Kharif.

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