米アップル:「iPhone5」を発表-シェア拡大狙う

米アップルは全面改良した新型の 「iPhone(アイフォーン)」を発表した。スクリーンが大きくな ったほか、プロセッサ-の処理速度も向上、より高速な通信規格に対応 する。2191億ドル(約17兆円)規模のスマートフォン(多機能携帯電 話)市場でシェア拡大を狙う。

新型アイフォーンの名称は「アイフォーン5」で、従来モデルより 薄く、重量も軽くなった。価格は199-399ドル。本体はアルミとガラス で作られ、より処理速度の速いプロセッサーを搭載している。スクリー ンは従来モデルの3.5インチから4インチに拡大した。このほかソフト ウエアも改良。3次元の地図を搭載したほか、ソーシャル・ネットワー ク・サービス(SNS)のフェイスブックとの連携が強化され、音声ア シスタント機能「Siri(シリ)」も改善した。

共同創業者スティーブ・ジョブズ氏の死去からほぼ1年後に発表さ れたアイフォーン5では、2010年以来となるハードウエアデザインの変 更が行われた。

市場調査会社カナリスのアナリスト、クリス・ジョーンズ氏は、 「美しく作られた製品だ」とした上で、「アップルはアイフォーンの全 ての面を向上させた」と指摘した。

「驚きはほとんどない」

一方、スターン・アギー・アンド・リーチのアナリスト、ショー・ ウー氏は、それにしても発表前に飛び交っていた憶測を考慮すれば、ア イフォーン5の発表には驚きがほとんどなかったと述べた。

12日のアップル株の終値は前日比1.4%高の669.79ドル。年初来で は65%上げている。

アップルが新型のアイフォーンを発表するのは年に1度のため、毎 回の発表が極めて重要なものとなっている。2007年に最初の機種が発売 されて以来、計2億4400万台余りが販売され、今ではアップルの利益全 体の約3分の2を占めるに至った。

アイフォーン5は、新しい高速通信規格であるロング・ターム・エ ボリューション(LTE)に対応する。サムスン電子やグーグル傘下の モトローラ・モビリティなどはすでにLTE対応の機種を発売してい る。

スクリーンについても、サムスン電子やHTC、モトローラ・モビ リティが大画面の機種を投入しており、アップルも今回追随した格好 だ。

アイフォーン5のソフトではフェイスブックとの連携が強化され、 利用者は写真やリンクなどを素早くアップロードできるようになる。

シリに関しては、スポーツ試合の得点を調べたり、レストランの予 約ができるようになった。

アイフォーン5の発売は9月21日で、14日から予約を受け付ける。 パイパー・ジャフレーのジーン・マンスター氏によると、9月末までだ けでアイフォーンの販売台数は最大1000万台に上る可能性がある。

原題:Apple Unveils IPhone 5 to Gain Share in $219 Billion Market (3)(抜粋)

--取材協力:Dina Bass.

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