仏はスペインに救済要請働き掛け、ドイツは条件付きと強調

フランスはスペインに対し、欧州連 合(EU)の救済基金に支援を要請するよう働き掛けている。事情に詳 しい関係者3人が明らかにした。一方、ドイツは救済には条件が伴うと くぎを刺している。

関係者が匿名を条件に述べたところによると、フランスの当局者ら は、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が無制限の国債購入計画を発 表したことを受けスペイン債の利回りが低下した状態を定着させるため にスペインが救済を要請することを望んでいる。これによりユーロ圏金 融危機を封じ込めたい考えだという。

スペインのラホイ首相は昨年12月の就任以来、ECBによる国債購 入を訴えてきたが、ドラギ総裁が8月2日に条件付きの購入の方針を示 して以来、支援要請を躊躇(ちゅうちょ)している。ラホイ首相はこの 日、ECBの購入計画発表によってスペイン国債利回りが下がったこと から、救済が必要かどうかはまだ分からないと述べた。

ラホイ首相は議会で、「スペインが救済を要請することが必要かど うかは分からない。当面、リスクプレミアムの動向を見守ろう」と述 べ、条件を検討した後で、「スペイン国民の利益」を守る決定を下すと 表明した。

ドイツの憲法裁判所がこの日、恒久的救済基金の欧州安定化メカニ ズム(ESM)の同国による批准を認めたことで、救済の議論は加速す る可能性がある。ただ、既に銀行救済を要請して金融システムに関する EUからの関与を受け入れたラホイ首相は、これ以上経済運営の権限を 手放すのを避けたい考えだ。

一方、メルケル独首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)の幹 部、ミヒャエル・マイスター議員はスペインが救済を求めた場合は条件 を受け入れなければならないと強調。「明々白々なのは、スペインが追 加支援を求めた場合、条件を逃れることはできないということだ」と述 べた。

原題:France Said to Press Spain to Seek EU Aid Over German Concerns(抜粋)

--取材協力:Charles Penty、Rainer Buergin、Brian Parkin.

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