ゆうちょ銀の融資参入「決して受け入れられない」-地銀協会長

全国地方銀行協会の佐久間英利会長 (千葉銀行頭取)は12日の記者会見で、日本郵政グループのゆうちょ銀 行が住宅ローンなど新規業務への参入を申請したことについて、「決し て受け入れられるものではない。対等な競争条件の確保が必要だ」など と批判した。

佐久間会長は、「メガバンクより大きな巨大銀行の参入は大きな脅 威となり、軽視できない」などと強調。その上で、「完全な民営化が必 要だ。暗黙の政府保証が問題だ」などと述べ、民間銀行より競争優位に ある今の状態での参入は容認できないと反発した。

ゆうちょ銀は3日、金融庁と総務省に新規業務の認可を申請した。 対象は住宅ローンとそれに付随する火災保険の取り扱い、個人ローン、 法人向け協調融資などで、2013年4月からの開始を予定している。金融 庁などの認可と郵政民営化委員会の審査が必要となる。

一方、在日米国商工会議所(ACCJ)と欧州ビジネス協会 (EBC)は6日、日本政府が出資するゆうちょ銀による新規業務の申 請に懸念を表明。参入を認める前に、民間金融機関との平等な競争環境 や厳格な規制の適用など条件を整備する必要があると主張している。

米格付け会社ムーディーズは10日付のリポートで、ゆうちょ銀によ る融資業務参入は、地域銀行の信用力にネガティブに働くとの見解を公 表した。地銀にとって成長分野である住宅ローン市場に競争が激しい中 で、ゆうちょ銀が参入すれば、低い利益率がさらに悪化する可能性があ るなどと指摘している。

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