商品相場、弱気から強気へ08年以降最速のペースで転換

商品市場は、米連邦準備制度理事会 (FRB)による景気刺激策導入への期待から上昇し、弱気相場から強 気相場に転じた。2008年に始まった金融危機の影響で大幅に下落して以 降、最速のペースで回復している。

原油と穀物の供給減少に加え、欧州連合(EU)のソブリン債危機 収束に向けた取り組みが進むとの観測を背景に、S&P・GSCIスポ ット指数は今年の最安値を付けてから11週間以内に22%上昇した。商 品24銘柄で構成する同指数は4年前、過去最高水準に達したが、その 後、米国が1930年代以降で最も深刻なリセッション(景気後退)に陥っ たため低下した。

米国の失業率が43カ月連続で8%を上回ったことを受け、FRBの バーナンキ議長が早ければ今週にも量的緩和第3弾(QE3)に踏み出 すとの観測がトレーダーの間で高まっている。米国が1956年以降で最悪 の干ばつに見舞われたことからトウモロコシ相場は先月、過去最高値に 高騰。イランの核開発計画をめぐる緊張の高まりを背景に原油相場は上 昇している。

約3200億ドル相当の資産を運用するウェルズ・キャピタル・マネメ ントの投資担当チーフストラテジスト、ジェームズ・ポールセン氏(ミ ネアポリス在勤)は電話インタビューで「今年の商品市場では多くの変 動要因がある」と指摘。「危機は脱しつつある。世界の経済成長が加速 すれば予想外の材料になるだろう」と述べた。

原題:Stimulus to Reverse Commodity Bull-to-Bear Fastest Since 2008(抜粋)

--取材協力:Joshua Zumbrun、Alan Bjerga、Jeff Kearns、Jeff Wilson、Claudia Carpenter、Grant Smith、Yidi Zhao、Kevin Hamlin、Brian K. Sullivan、Matthew Brockett、Jeff Black.

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