ドイツ銀行の資本バッファーに懸念-欧州主要行の最下位層か

欧州最大の銀行であるドイツ銀行 は、2人の共同最高経営責任者(CEO)が新体制の下で進める事業再 編の結果、資本バッファー(緩衝材)がライバルの金融機関と比べて希 薄となり、資本基準の達成が遅れることになりそうだ。

ユルゲン・フィッチェン、アンシュー・ジェイン両CEOは11日、 ドイツ銀が新たな銀行資本規制(バーゼル3)達成のため、リスク資産 に対する狭義の中核的自己資本(コアTier1)比率を2013年3月末 までに8%以上、その2年後に10%を上回る水準に引き上げる計画であ ることを明らかにした。同行の最大のライバルである金融機関は、数カ 月から1年以上早く同様の水準を達成できる見通しだ。

銀行救済が繰り返される事態を避けるために合意されたバーゼル3 の下で、最もリスクが高いと見なされる資産の圧縮をドイツ銀は進めて いる。ジェインCEOは11日、資本をめぐる懸念が株価に影響を与えて いることを認めながらも、他の選択肢をまず追求せずに株主に頼るのは 「無責任だ」と述べた。

KBCアセット・マネジメントのファンドマネジャー、ディルク・ ゼブレヒト氏(ブリュッセル在勤)は「資本をめぐる問題に適切に対処 していない。ドイツ銀の株式を購入しようとは思わない理由がそこにあ る」と話す。

バーゼル3では、リスク資産に対する普通株などの比率(コアTi er1比率)の基準(最低7%)を19年までに達成することが義務付け られており、ドイツ銀など国際金融システム全体にとって重要な金融機 関(G-SIFIs)は、さらに資本の上積みが求められる。

欧州上位24行で5番目に低い

ブルームバーグがまとめたデータによれば、現在の資本基準で見た 場合、ドイツ銀のコアTier1比率は6月末時点で、欧州の上位24行 の中で5番目に低い。ドイツ銀が11日に公表した目標は、バーゼル3の 基準の完全な適用に対応するものだ。

クレジットサイツのアナリスト、サイモン・アダムソン氏(ロンド ン在勤)はリポートで、「これはドイツ銀がライバル行に後れを取って いると市場が今後も考える分野だ。同業のグループで最下位層の近辺に とどまる公算が大きい」と指摘している。

原題:Deutsche Bank Overhaul Leaves Firm Trailing Peers on Capital(抜粋)

--取材協力:Christine Harper、Howard Mustoe、Guy Johnson、Fabio Benedetti-Valentini.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE