OKI株が急落、海外子会社不正での純損失308億円に拡大-東京市場

OKI株が急落。スペイン子会社 の不正会計に関する外部調査委員会報告で想定外の損失が認定された点 が売り材料。格付投資情報センター(R&I)は損失認定に伴う決算訂 正で純資産が大幅に減るとして、発行体格付けを2段階引き下げた。

株価は売り気配の後、前日比15%安の85円まで売られた。日中下 落率は、不正会計の発覚を受けストップ安(値幅制限いっぱいの下げ) となった8月9日以来の大きさ。午前11時7分現在は同13%安の87 円で推移し、出来高は国内株で2位。

OKIは11日に外部委からの調査報告を受け取ったと発表。当初 は同子会社での不正で80億円の損失リスクがあるとしていたが、精査 の結果、確認可能な過去6年3カ月で計308億円の純損失が生じたとし た。同報告を受けて、上場維持に必要な法定期限当日である14日に、 過去の決算訂正を織り込んだ報告書を金融当局に提出する予定。

これを受けR&IはOKIの発行体格付けを「BB-」に2段階引 き下げたと発表。訂正による純資産減少額が修正前の4割弱の244億円 に上るため財務基盤に多大な影響があると指摘し、引き続き引き下げ方 向でモニターするとした。川崎秀一社長は11日夕の会見で、純資産減 には利益の積み上げで対応し、増資は考えていないと強調した。

ゴールドマン・サックス証券の松橋郁夫アナリストは12日付リポ ートで、今回の不正が既存事業の収益力に直接影響を与えることはない としながらも、損失額が8月の想定から膨らんだ点が嫌気されて「短期 的に売り圧力が強まる可能性もある」とコメントしている。

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