欧州債:ドイツ債下落、憲法裁がESM承認-周辺国債は上昇

12日の欧州債市場では、ドイツ国債 が下げ、10年債利回りが約2カ月ぶり高水準に達した。同国の連邦憲法 裁判所が恒久的救済基金である欧州安定化メカニズム(ESM)の批准 を認める判断を下し、安全資産需要が後退した。

5000億ユーロ(約50兆円)規模のESM稼働でユーロ圏危機の拡大 が防止されるとの見方から、スペイン債とイタリア債は上昇。14日にキ プロスで開催されるユーロ圏財務相会合(ユーログループ)を控え、ア イルランドとポルトガルの国債も高くなった。独憲法裁はESM承認に 際し、ドイツの負担を最大1900億ユーロで抑えることを条件とした。

ソシエテ・ジェネラルの欧州金利戦略責任者キアラン・オヘガン氏 (パリ在勤)は「懸案の一つが片付いたので、市場の注目先はユーログ ループに移る」と述べ、ドイツの負担上限は「ESMの前進を阻むこと にはならない。これは重要なことだ」と続けた。

ロンドン時間午後4時27分現在、ドイツ10年債利回りは前日比8ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.62%。一時は1.65% と、6月29日以来の高水準に達した。同国債(表面利率1.5%、2022年 9月償還)価格は0.72下げて98.885。同利回りが200日移動平均を上回 ったのは2011年7月以来初めて。同平均は1.64%となっている。

スペイン10年債利回りは7bp低下の5.62%。ドイツ債に対する利 回り上乗せ幅(スプレッド)は15bp縮小して400bp。4月5日以来 最も小さい395bpを付ける場面もあった。

イタリア10年債利回りは5bp低下の5.03%。一時は5.01%まで下 がり、4月2日以来の水準となった。同国がこの日実施した入札では、 1年物証券を90億ユーロ発行。落札利回りは1.692%と、3月以来の低 水準だった。3カ月物証券30億ユーロも発行した。

総選挙が実施されたオランダの国債は値下がり。10年債利回りは2 bp上昇して1.88%。

アイルランドの9年債利回りは19bp低下の5.41%。2010年8月以 来の水準となる5.40%まで下げる場面も見られた。ポルトガル債(2023 年10月償還)利回りは11年3月以来の最低となる8.05%を付けた後、20 bp低下の8.09%。

原題:German Bunds Drop After Bailout Fund Approval; Spain Bonds Rise(抜粋)

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