米国株:反発、米金融当局による景気刺激策への期待広がる

米株式相場は反発。米金融当局が景 気浮揚に向け行動を起こすとの観測が広がった。

アルミ生産のアルコアや建機メーカーのキャタピラーが高い。S& P500種株価指数では業種別10指数のうち8指数が上昇した。モルガ ン・スタンレーも値上がり。シティグループとの合弁証券会社の未保有 分をシティから取得するとの発表が好感された。ラルフ・ローレンなど 高級品メーカーは下落。英バーバリー・グループが通期利益について、 アナリスト予想の下限になるとの見通しを明らかにしたことが嫌気され た。

S&P500種株価指数は前日比4.48ポイント(0.3%)高 の1433.56。ダウ工業株30種平均は69.07ドル(0.5%)上げて13323.36 ドル。

プルデンシャル・インターナショナル・インベストメンツ・アドバ イザーズのチーフ投資ストラテジスト、ジョン・プラビーン氏は電話取 材で、「市場では米連邦公開市場委員会(FOMC)が何かしらの景気 刺激策を講じるとの期待感が広がっている」とし、「これまでの各国中 央銀行が講じた流動性措置や、FOMCによる追加刺激策への期待、欧 州政策当局の前向きな動きから、市場はじり高の状態にある」と続け た。

S&P500種は今年に入り14%上昇し、終値ベースでの最高値まで あと10%未満の水準にある。同指数は前日、ギリシャの債務危機をめぐ る懸念が重しとなり0.6%下落していた。

FOMC会合

米連邦準備制度理事会(FRB)は12日から2日間にわたり FOMCを開催し、追加刺激策について話し合う。バーナンキFRB議 長は8月31日、「深刻な懸念材料」となっている失業率を引き下げるた め、一段の措置を講じる可能性を排除しないと述べている。

米商務省が発表した7月の貿易収支統計によると、貿易赤字は4カ 月ぶりに拡大した。世界的な景気減速を背景に米国製品の輸出需要が弱 まった。

ドイツの連邦憲法裁判所は、欧州安定化メカニズム(ESM)に関 する判断を延期せず、予定通り12日に言い渡すと発表した。これも手掛 かりに米国株は買い進まれた。

バレンタイン・パートナーズの投資調査ディレクター、グレッグ・ ピーターソン氏は電話取材で、「市場はFOMCやドイツの結果を待っ ている」と指摘。「欧州は崖に向かって歩き続け、落ちない程度に後ず さりしている。小さな歩みながらも最終的にはこの危機を解決できるだ ろう」と述べた。

アルコア、キャタピラー

アルミ生産で米最大手のアルコアは3.1%高の9.33ドルと、5月以 来の高値。建機最大手のキャタピラーは1.7%上昇し88.60ドル。

S&P500種の業種別10指数ではエネルギー株が0.9%高と最大の上 げ。景気敏感株で構成するモルガン・スタンレー・シクリカル指数は 1%上昇。6月に付けた年初来低水準からは14%上げている。

モルガン・スタンレーはシティとの合弁証券会社モルガン・スタン レー・スミス・バーニーの未保有分をシティから取得する。モルガン・ スタンレーは3.9%高の17.25ドル。シティは2.6%値上がりし32.66ド ル。

ラルフ・ローレンは2.6%安の156.22ドル。ティファニーは1.2%下 げて62.26ドルとなった。

原題:U.S. Stocks Rise Amid Speculation Fed Will Move to Boost Economy(抜粋)

--取材協力:Lu Wang、Namitha Jagadeesh.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE