今日の国内市況(9月11日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日本株は下落、ユーロ安響き輸出など景気敏感業種売り-売買低水準

東京株式相場は下落。欧州債務問題をめぐる懸念で為替が円高・ユ ーロ安方向に動いたため、企業業績への警戒で自動車や機械など輸出関 連株、鉄鋼や非鉄金属など素材関連株といった景気敏感業種が売られ た。今週は、欧米で重要イベントも多く、投資家の間で買い手控えの姿 勢が強いことも影響した。

TOPIX の終値は前日比5.08ポイント(0.7%)安の732.26、日 経平均株価は61円99銭(0.7%)安の8807円38銭。東証1部の売買代金 は8月27日以来、およそ2週間ぶりの低水準。

みずほ投信投資顧問の岡本佳久執行役員は、「前日の米国株安に呼 応する格好で、保有株をいったんキャッシュ化する動きが出た」と見て いた。米連邦公開市場委員会(FOMC)での決定が予想される量的金 融緩和第3弾(QE3)の規模や、それを受けた市場の反応を見なけれ ば投資家は大きく動けず、きょうは「薄商いの中、弱い売り圧力に押さ れてしまった」と言う。

●債券は続伸、株安・米債高や5年債入札は無事通過-超長期債は安い

債券相場は続伸。前日の米国債相場が続伸したことや国内株安が支 えとなった。きょう実施の5年債の入札結果も予想範囲内に収まり、無 事に通過した。一方、明後日に20年債入札を控えて、超長期債は安い。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊債券ストラテジス トは、5年債入札について「予想通り無難な結果。当面は利回り0.2% 台前半を中心とした推移となり、材料次第で0.2%割れをうかがう展開 とみる。ただ、入札結果が想定範囲内だったため、発表後の市場の反応 も限定的だ」と話した。

東京先物市場の中心限月12月物 は前日比1銭安の143円91銭で開始 し、143円90銭まで下落した。直後から水準を切り上げ、4銭高の143 円96銭に上昇。しばらく横ばい圏で推移していたが、午後2時過ぎに国 内株安 が加速すると、買いが増えて、一時は143円98銭まで上昇。結局 は2銭高の143円94銭で引けた。

●ユーロ反発、独憲法裁のESM判断延長なしで-1.28ドル台回復

東京外国為替市場では午後の取引でユーロが反発。ドイツの連邦憲 法裁判所が恒久的救済基金である欧州安定化メカニズム(ESM)に関 する判断を延期しないと発表したことが好感され、ユーロは対ドルで1 ユーロ=1.28ドル台を回復した。

独憲法裁は11日、欧州中央銀行(ECB)が無制限の国債購入の計 画を示したことを受けて判断の延期を求めた原告側議員の申し立てによ る遅延はないとして、予定通り12日に判断を下すと発表した。

これを受け、ユーロは対ドルで一時1.2814ドルまで上昇。対円では 1ユーロ=100円22銭まで値を切り上げた。

ユーロ・ドル相場はそれまで1.27ドル後半で一進一退の展開が続い ていた。前週末に5月22日以来の水準となる1.2817ドルまでユーロ高・ ドル安が進んだ後、週明け以降はじり安に転じ、11日の東京市場にかけ ては1.2755ドルまで軟化。正午前には1.2794ドルまで値を戻す場面が見 られたが、午後にかけては再びユーロが軟化していた。

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