独政府の確信揺るがず-憲法裁のESM判断前に議員が異議

ドイツのショイブレ財務相は先週、 欧州の恒久的な救済基金である欧州安定化メカニズム(ESM)におけ る自国の役割を独憲法裁判所が承認すると確信していることを明らかに した。モルガン・スタンレーのエルガ・バルトシュ氏はショイブレ財務 相の見方が誤る確率は40%だとみている。

独憲法裁は12日にドイツによるESM批准の是非について判断を下 す予定で、5000億ユーロ(約50兆円)の救済基金の発足で最後のハード ルとなっている。

独ビーレフェルト大学のフランツ・マイアー教授(法学)はインタ ビューで、「欧州が9月12日に崩壊することはない」と述べ、「最終的 には、憲法裁はドイツによるESM批准を認めるだろうが、恐らく幾つ かの条件が付くだろう」との見方を示した。

ESM条約を批准していないのはドイツだけで、同国が参加しなけ ればESMは発足せず、他の救済措置の実施も不透明になりかねない。 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は先週、ESMや暫定的救済基金 の欧州金融安定ファシリティー(EFSF)から救済を受けることに同 意した国の期間が短めの国債を無制限に購入する用意があると表明し た。

ガウワイラー議員の申し立て

ECBが今月6日に債券購入計画を発表したのを受け、憲法裁での 訴訟の原告側の1人であるペーター・ガウワイラー議員は同裁判所に対 し、ECBが計画を撤回しない限り独政府によるESM条約への調印を 阻止するよう緊急の申し立てを行った。同議員は判事が12日までに決定 できないなら同日の判断を少なくとも延期すべきだと主張している。

憲法裁は10日、ガウワイラー議員の申し立てを審理しており、その 取扱いを11日に発表する方針を明らかにした。同議員の土壇場での申し 立ての後も、独政府は憲法裁によるESM承認を依然として確信してい る。

独政府のザイベルト報道官は10日に定例記者会見で、「ESMの合 憲性を引き続き確信している」と述べ、12日に迫った憲法裁の判断も同 様の内容になるとの期待を示した。

原題:German Confidence in ESM Ruling Not Shaken by Last-Minute Motion(抜粋)

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