スペインの銀行、カバード債発行に動く-高利回り需要に対応

スペインのエスパニョール・デ・ク レディト銀行(バネスト)とサバデル銀行がカバード債の発行を進めて いる。投資家がドイツの銀行債に代わる高利回り債を求めていることが 背景。

事情に詳しい銀行関係者によると、サンタンデール銀行傘下のバネ ストのカバード債(2017年償還)はスワップレートに対するスプレッド (上乗せ幅)が395ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)。カタ ルーニャ州の商業銀行2位であるサバデル銀行が近く起債する2年債は スプレッドが375bp。

欧州中央銀行(ECB)が先週、ユーロ諸国の資金調達コスト抑制 に向け国債を無制限で購入すると表明したことを受け、債券の発行が急 増している。ただ一部の発行体は、こうしたECBの方針にもかかわら ず、ギリシャの歳出削減能力やユーロ圏救済基金をめぐるドイツの連邦 憲法裁判所の判断に対する懸念から、資金調達は時間切れになりつつあ るとみている。

ドイツ銀の欧州カバード債・エージェンシー調査責任者、ベルン ト・フォルク氏は「中心となるカバード債の利回りは過去最低水準にあ り、ECBの措置がうまく機能すると考える投資家は利回り追求に動い ている」と指摘。「売り手側に立つと、政治的状況は容易に混乱し得る ため、スペインの発行体は今行動に出ようとしなければ、後からでは難 しくなるかもしれない」と述べた。ただ同氏は、こうしたシナリオが現 実になるとは予想していないと付け加えた。

バネストの担当者は債券発行を確認した上で、90人の投資家が集ま り、約8割はスペイン以外の投資家による購入と説明。サバデル銀行の 担当者もカバード債発行計画を確認した。

原題:Spanish Banks Selling Bonds Give Buyers Alternatives to Germany(抜粋)

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