グローバル・ストックマーケット・サマリー【アジア・太平洋編】

アジア・オセアニア各株式市場の動 きは以下の通り。

【香港株式市況】

香港株式市場ではハンセン指数が上昇。先週値上がりした流れを引 き継いだ。景気減速を示す経済指標が中国などで発表される中で、各中 央銀行が景気てこ入れ策を講じるとの観測が広がった。

中国の携帯電話メーカー、ZTE(中興通訊、763 HK)は6.3% 高。同社などがチャイナ・モバイル(中国移動)向けの第4世代携帯電 話を受注したとの報道が買い材料。ばら積み船運航の太平洋航運 (2343HK)は2.9%上昇した。衣料小売りのエスプリ・ホールディング ス(330HK)や米ウォルマート・ストアーズに商品を納入するリー・ア ンド・フォン(利豊、494 HK)も高い。

資産規模で中国2位の銀行、中国建設銀行(939 HK)は2.1%安。 ブルームバーグが入手した資料によると、同行の株主は約5億3000万ド ル(約415億円)相当の株式を売却する計画。

アンプル・アセット・マネジメントの資産運用ディレクター、アレ ックス・ウォン氏は「米国の量的緩和第3弾(QE3)見通しや欧州中 央銀行(ECB)の国債購入計画が支えとなり、市場参加者は非常に強 気だ」と述べた上で、「中国に関しては政府が最終的に何かしら試みて 景気のてこ入れを図るため、市場参加者は心配していない」と語った。

ハンセン指数は前週末比25.01ポイント(0.1%)高の19827.17で終 了。一時は0.2%安まで下げた。ハンセン中国企業株(H株)指数は 同0.4%安の9393.60で引けた。

【中国株式市況】

中国株式相場は上昇し、約1カ月ぶり高値まで買い進まれた。中国 の貿易統計が事前予想に届かず、工業生産がここ3年間で最も低い伸び にとどまったことから、政府が景気てこ入れ策を講じるとの観測が強ま った。

建設機械メーカーの三一重工(600031 CH)とセメントメーカーの 安徽海螺水泥(600585 CH)が建設関連銘柄の上昇をけん引。中国の胡 錦濤国家主席は、アジア各国政府に対してインフラ開発の迅速実施を訴 えた。産銅最大手の江西銅業(600362 CH)は銅相場の上昇を好感して 約2カ月ぶりの高値を付けた。アルミニウム生産の中国アルミ(チャル コ、601600 CH)も買われた。

一方、ばら積み船運航最大手の中国遠洋運輸(集団、601919 CH) は1週間ぶりの大幅安。貿易が減少するとの懸念が売り材料。

大衆保険の呉侃ファンドマネジャー(上海在勤)は「経済指標は中 国経済が依然底から脱していないことを示している」と述べた上で、 「政策緩和は続くだろうが、緩やかなペースになろう」との見方を示し た。

上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の両方に連動する 上海総合指数は前週末比7.13ポイント(0.3%)高の2134.89と、先月14 日以来の高値で終了。先週7日には3.7%上げ、8カ月ぶりの大幅高と なっていた。上海、深圳両証取のA株に連動するCSI300指数は前週 末比0.4%高の2326.67で引けた。

【インド株式市況】

10日のインド株式市場では指標のセンセックス30種株価指数が前週 末からほぼ変わらずで引けた。米国と中国、日本の景気減速の兆候の中 で世界の経済大国での景気刺激策を見極める姿勢が優勢になっている。

ボンベイ証券取引所のセンセックス30種は前週末比17.13ポイント (0.1%)高の17766.78で終了。この日は終日、方向感のない展開に終 始した。

インド最大の鉄鋼メーカー、タタ・スチールは4営業日続伸。同銘 柄の投資判断をシティグループが買いとし、目標株価を23%引き上げ た。一方、インドステイト銀行は4営業日ぶりに反落。

ボンベイ証券取引所は8日、災害対応の試験で90分間の臨時取引を 実施。同日のセンセックスは前日比65.92ポイント(0.4%)高 の17749.65で終了した。

このところ発表された経済指標では、8月の米雇用者数の伸びが事 前予想を下回ったことや中国の工業生産がこの3年で最も低い伸びにと どまったことに加え、日本の4-6月国内総生産(GDP)も下方修正 された。

【オーストラリア株式市況】

ASX200指数は前営業日比7.93ポイント(0.2%)高の4333.77。

【韓国株式市況】

韓国総合株価指数は前営業日比4.88ポイント(0.3%)安 の1924.70。

【台湾株式市況】

加権指数は前営業日比57.83ポイント(0.8%)高の7482.74。

【シンガポール株式市況】

ST指数は前営業日比2.98ポイント(0.1%)安の3008.72。

【マレーシア株式市況】

FTSEブルサ・マレーシアKLCI指数は前営業日比3.51ポイン ト(0.2%)安の1621.04。

【タイ株式市況】

SET指数は前営業日比4.83ポイント(0.4%)高の1250.93。

【インドネシア株式市況】

ジャカルタ総合指数は前営業日比16.98ポイント(0.4%)高 の4160.66。

【フィリピン株式市況】

フィリピン総合指数は前営業日比10.51ポイント(0.2%)安 の5190.81。

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