欧州救済基金めぐる独憲法裁の判断留保目指す試み、奏功難か

ドイツの連立与党会派に所属するペ ーター・ガウウァイラー議員は、恒久的救済基金である欧州安定化メカ ニズム(ESM)を連邦憲法裁判所が違憲とするか判断を延期するよう 緊急の申し立てを行ったが、この試みは成功しないだろうと法律家らは みている。

保守派のガウウァイラー議員は欧州中央銀行(ECB)が先週発表 した無制限の国債購入プログラムを理由に憲法裁がESM承認を見合わ せるべきだと訴えた。しかしビールフェルト大学のフランツ・マイヤー 法学教授はインタビューで、暫定基金の欧州金融安定ファシリティー (EFSF)に関するガウウァイラー議員の同様の訴えは退けられたと 指摘した。憲法裁は、個人がECBの国債購入に関してドイツの裁判所 に訴えを起こすことはできないと断じたという。

ガウウァイラー議員はESMの違憲性を主張し訴えている原告団の 1人。原告らはESM承認と財政協定の条約批准を阻止しようと憲法裁 に訴えている。憲法裁は12日に両条約の批准の是非を判断する。ユーロ 圏の財政難国を救済するための5000億ユーロ(約50兆円)規模のESM は欧州単一通貨ユーロを守る取り組みの中心。

マイヤー教授は「12日までに何かが変わることは考えられない」と して、ガウウァイラー議員は敗訴を見込んで「最後の絶望的な試み」を していると指摘した。

憲法裁はガウウァイラー議員から7日遅くに申し立てがあったこと を確認した。

イェーナ大学のクリストフ・オーラー教授もガウウァイラー議員の 行動によって裁判所が判断を変えることはないだろうとして、「裁判官 たちは何週間もかけて判決の文言を検討してきた。これをやり直すこと はしないだろう」と話した。

原題:Merkel Ally’s ECB Bid Won’t Delay ESM Ruling Date, Lawyers Say(抜粋)

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