【M&A潮流】シンガポールのF&N、不動産にも関心集める

ビール事業の売却を決めたフレーザ ー・アンド・ニーブ(F&N)の不動産部門は、シンガポールの目抜き 通りに国内で最も有名なショッピングモールを持ち、潜在的な買い手を 引き付けている。

「タイガー」ビールを生産する合弁会社、アジア・パシフィック・ ブリュワリーズ(APB)の持ち分をオランダのハイネケンに54億シン ガポール・ドル(約3400億円)に売却した後も、129年の歴史を持つ企 業体F&Nはソフトドリンクからアパート経営まで幅広い事業を引き続 き所有する。

レリゲア・キャピタル・マーケッツによれば、F&Nが不動産部門 フレーザーズ・センターポイントを売却すれば、買い手は最大77億シン ガポール・ドルを支払う可能性がある。ブルームバーグのデータによれ ば、これが実現すれば不動産分野での買収案件としては東南アジア最大 となる見込み。シンガポールでは過去5年間に人口が18%増えたほか、 月100万人が同国を訪れ、家賃が高止まりしている。

ヘンダーソン・グローバル・インベスターズは、同じような不動産 資産と手元資金51億シンガポール・ドルを持つシンガポールのキャピタ ランドが買い手となるのが自然だとみている。ヘンダーソンのアジア太 平洋不動産調査責任者(シンガポール在勤)のティム・ギブソン氏は電 話インタビューで、「市場にめったに出ない大きな資産がある。関心の ある向きは多いだろう」と述べた。

F&NはAPB売却計画を28日の株主投票に諮る。F&N株の 約44%近くは、タイ・ベバレッジとキリンホールディングスが保有して いる。

原題:Biggest Southeast Asia Property Deal Looming With F&N: Real M&A(抜粋)

--取材協力:Anuchit Nguyen、Kelvin Wong、Supunnabul Suwannakij.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE