中国:8月輸入は減少、刺激策の可能性高まる-工業生産不振

中国の8月の輸入は前年同月比で予 想外の減少となった。9日に公表された8月の工業生産もこの3年で最 も低い伸びにとどまったことから、追加刺激策の可能性が高まった。同 国当局は先週、全国的な地下鉄建設・道路整備計画を承認している。

8月の輸入は前年同月比2.6%減少し、輸出は同2.7%増加した。税 関総署が10日発表した。国家統計局が9日発表した8月の工業生産は前 年同月比8.9%増だった。同日公表された8月の消費者物価指数 (CPI)は5カ月ぶりに伸びが加速した。

これらの指標は、同国の通年の成長率がこの20年余りで最低にとど まり、年内に予定されている10年に1回の指導部交代を前に共産党への 支持が弱まるリスクを浮き彫りにした。だがその一方で刺激策強化が代 償を生むリスクも鮮明になっている。インフレの再上昇や一部業界の過 剰生産能力に加え、過去の金融緩和が引き起こした銀行の不良債権リス クなどがその根拠だ。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)の中華圏担当チーフエコノミス ト、陸挺氏(香港在勤)は、「政治家らは党大会に向け良好な情勢を望 んでいるが、株価下落や一段の成長減速が党への打撃となる可能性があ る」と指摘。「経済ファンダメンタルズ(基礎的条件)と主要な政治イ ベントのタイミングを合わせて考慮すると、銀行の預金準備率引き下げ と一部の財政刺激策を含んだ政策緩和の第2弾があるだろう」と分析し た。

原題:China Import Slide Builds Stimulus Case as Output Cools: Economy(抜粋)

--取材協力:Regina Tan、John Liu、Michael Forsythe.

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