ギリシャ首相、歳出削減で連立政党から同意得られず

ギリシャのサマラス首相は、ユーロ 圏残留に必要な国際支援を受け取る条件とされた115億ユーロ(約1 兆1500億円)の歳出削減に関して、連立パートナーの同意を取り付ける ことができなかった。

連立政権の一角、民主左派のクベリス党首は、歳出削減パッケージ に関してまだ何も決定は下されていないと述べた上で、ギリシャの貧困 層を一段の緊縮財政から守る必要があると指摘した。連立3党党首 は、12日に再び協議することで一致。その2日後の14日にはユーロ圏財 務相会合が開かれ、ギリシャの進展状況が報告されることになってい る。

クベリス党首は9日、サマラス首相と全ギリシャ社会主義運動 (PASOK)のベニゼロス党首との協議後、「ギリシャのリセッショ ン(景気後退)は深刻であり、成長促進策を伴わなければこれらの措置 に効果はないだろう」と発言。「他の欧州諸国は、ギリシャ国民が我慢 の限界に達していることを知るべきだ」と指摘した。

サマラス首相は8日、2年間の歳出削減計画には不公平で痛みを伴 う決断が含まれるものの、ギリシャの信頼回復とユーロ圏残留に必要な 措置だと述べた。同首相が率いる新民主主義党(ND)の議席数は300 議席中129議席にとどまり、議会での法案通過にはPASOKの33議席 と民主左派の17議席を必要とする。

歳出削減で3党が合意できれば、310億ユーロの融資が供与に道が 開ける。ただし欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会と欧州中 央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)で構成されるいわゆるトロ イカの承認が必要。同資金は主として、ギリシャの銀行の資本増強や同 国経済の流動性向上に充てられる見通し。

トロイカは一部に異議

ベニゼロス党首は記者団に対し、合意確保の取り組みは最終段階に あると語るとともに、トロイカが提案全ては受け入れなかったと説明。 トロイカは9日にストゥルナラス財務相と会合を持った。PASOK関 係者が匿名で明らかにしたところによると、トロイカは削減策のうち 約20億ユーロ相当について異議を唱えた。

サマラス首相はトロイカ代表団と現地時間10日午前11時45分(日本 時間同日午後5時45分)に会談する。ベニゼロス党首も同日中にトロイ カ代表と会談を行う予定。

原題:Samaras’s Coalition Partners Balk at Cuts as Troika Disagrees(抜粋)

--取材協力:Paul Tugwell、Christos Ziotis.

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