今週の米経済指標:8月の小売売上高、2カ月連続の増加へ

今週発表の米経済指標では、厳しい 雇用情勢や賃金の伸びが停滞するなかにあっても、8月の小売売上高が 2カ月連続で改善したことが示されるとエコノミストらはみている。

商務省が14日に発表する8月の小売売上高は、ブルームバーグがま とめたエコノミスト66人の予想中央値で前月比0.7%増加したと見込ま れている。7月は同0.8%増加だった。これ以外の指標では、インフレ が加速し、製造業が停滞したことが示される見通しだ。

食品や燃料価格の上昇、失望させるような雇用の伸びが家計にさら なる打撃を与える恐れがあり、ギャップやメーシーズなどの小売業者に とっては、7-12月(下期)に顧客を引き付けておくことが困難にな る。雇用市場全般の弱さは、米連邦準備制度理事会(FRB)が今週の 公開市場委員会(FOMC)で成長支援のために追加の行動に出ること の正当性を裏付けている。

PNCファイナンシャル・サービシズ・グループのシニアエコノミ スト、ガス・ファウチャー氏は「収入は基本的に横ばいで、食品とエネ ルギー価格は上昇している。雇用の伸びが今のようなままならば、消費 者支出の伸びは弱いだろう」と語った。

米労働省が7日発表した8月の雇用統計によると、非農業部門雇用 者数は前月比9万6000人増と、ブルームーグ・ニュースがまとめたエコ ノミストの予想中央値の13万人を下回った。

CPI、鉱工業生産

労働省が14日発表する8月の消費者物価指数(CPI)は前月 比0.6%上昇と、上昇率は2009年6月以来で最大となる見通しだ。7月 は横ばいだった。変動の大きい食料品・エネルギーを除いたコア指数は 同0.2%上昇と見込まれる。7月は0.1%上昇だった。

連邦準備制度理事会(FRB)が同日発表する8月の鉱工業生産指 数は前月比横ばい(予想中央値)となったもようだ。同指数は7月まで の4カ月は連続して上昇していた。

商務省が11日に発表する7月の貿易収支統計は、同月から始まった 原油相場の上昇で貿易赤字が444億ドルと、6月の429億ドルから拡大し たとみられる。

(米経済指標に関する最新情報は、こちらをご覧ください)

原題:Retail Sales Probably Increased in July: U.S. Economy Preview(抜粋)

--取材協力:Rich Miller、Chris Middleton.

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