FRB、追加緩和の可能性高まる-雇用統計は決定的一打の見方

米労働市場の弱さが広範に及んでい ることが8月の雇用統計で示され、バーナンキ連邦準備制度理事会 (FRB)議長が追加金融緩和に踏み切る可能性は高まった。

ウェルズ・ファーゴ・アドバンテージ・ファンズのチーフ・ポート フォリオ・ストラテジスト、ブライアン・ヤコブセン氏は「恐らく、こ れが最後の決定的な一打だ」と指摘。「FRBはすぐに行動したいと思 っていた。今回の統計は、FRBが静観することが正当化されるほどの 大幅かつ持続可能な景気改善がないことを示している」と述べた。

同氏は、バーナンキ議長が12、13日の米連邦公開市場委員会 (FOMC)で、新たな債券購入プログラムの導入に向けて議論を進め る可能性があるとの見方を示した。フェデラルファンド(FF)金利の 誘導目標をゼロ近辺に据え置く期間を、現在の「少なくとも2014年遅く まで」から延長することも考えられるという。

8月の非農業部門雇用者数は前月比9万6000人の増加と、市場予想 を下回った。7月は14万1000人増に下方修正された。平均時給は前月か らほぼ横ばい。失業率は8.1%と、前月の8.3%から予想に反して低下し たが、背景には職探しをあきらめた人が増えて労働力人口が36万8000人 減ったことがある。労働参加率は、1981年9月以来の低水準に落ち込ん だ。

FRBで分析を担当していたインターナショナル・ストラテジー・ アンド・インベストメント・グループのマネジングディレクター、ロベ ルト・ペルリ氏は「FRBは自然失業率(長期均衡状態下の失業率)へ と近づくことを望んでいるが、今回の結果はそれと整合的でない」と指 摘。「1カ月に10万人の雇用増ではその水準には達しない」と述べた。

雇用への使命

BNPパリバの米国担当エコノミスト、イレーナ・シュルヤティエ バ氏(ニューヨーク在勤)は「FRBは雇用に関する使命を果たせてい ない。一方でインフレ懸念は小さいことから、量的緩和(QE)が間違 いなく検討されている」と予想。「時間軸を2015年に延長することも考 えられる」と述べた。

地区連銀総裁のうち4人は、米経済が十分に回復するまで制約なく 債券購入を続けることを求めている。

FRBは次回のFOMC後に、失業その他の経済データに関する最 新予測を公表する。バーナンキ議長は記者会見を行う。

原題:Bernanke’s Case for Further Easing Bolstered by Employment Data(抜粋)

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