PIMCOグロース氏:FOMC追加緩和は近い、雇用鈍化で

米パシフィック・インベストメン ト・マネジメント(PIMCO)で世界最大の債券ファンドを運用する ビル・グロース氏は、8月の米雇用統計で雇用者の増加数が市場予想を 下回ったことにより、連邦公開市場委員会(FOMC)は量的緩和の拡 大に近づいたとの見方を示した。

グロース氏はブルームバーグラジオとのインタビューで、FOMC が来週の政策会合後、市場に対して「強い示唆」を与える、もしくは 「前向きな行動」を取るであろうと予想した。また、政策金利をゼロ近 辺に維持する方針を2015年に延長する公算が大きいと指摘。米国債や住 宅ローン関連証券の買い入れを再開する可能性も高いと述べた。

8月の雇用者数の伸びは予想を下回った一方で失業率は低下。多く の失業者が再就職をあきらめ労働力から脱落する傾向が強まり、米雇用 市場の行き詰まりが示唆された。

統計によると、8月の非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整 済み)は前月比9万6000人増。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエ コノミストの予想中央値は13万人増だった。家計調査に基づく失業率 は8.1%に低下。平均時給は前月から横ばいだった。

PIMCOのウェブサイトに掲載された最新情報によると、グロー ス氏は自身が運用する「トータル・リターン・ファンド」(運用資 産2700億ドル)の米国債の組み入れ比率を8月に33%に引き下げた。前 月は35%だった。住宅ローン担保証券(MBS)の組み入れ比率は51% と、7月の52%を下回った。

ブルームバーグのデータによると、トータル・リターン・ファンド の過去1年間の運用成績はプラス8%と、競合ファンドのうち97%を上 回る。過去1カ月ではプラス0.4%と、競合ファンドの85%の運用成績 を上回った。

原題:Gross Says Jobs Growth to Spur Fed on More Quantitative Easing(抜粋)

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