8月米雇用は9.6万人増に減速、労働市場縮小で失業率も低下

8月の米雇用は予想を下回る伸びだ った。職探しをあきらめた人が増えて失業者が減ったため、失業率は前 月よりも低下した。米国の労働市場が失速しつつあることが示唆され た。

米労働省が7日発表した8月の雇用統計によると、非農業部門雇用 者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比9万6000人増。ブルームバ ーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は13万人増だっ た。前月は14万1000人増と速報値の16万3000人から下方修正された。

家計調査に基づく失業率は8.1%と、前月の8.3%から低下した。こ れは厳しい就職難を背景に職探しをあきらめた失業者が労働市場から退 出したことが影響した。この結果、就業者数(自営業を含む)が11 万9000人減少する中で、失業者数は25万人減少した。

就業者と失業者双方が減少したため、8月の労働力人口は前月比 で36万8000人縮小した。労働力人口はこれで2カ月連続マイナス。この 結果、労働参加率は63.5%と前月の63.7%から低下、1981年9月以来、 実に31年ぶりの低水準まで落ち込んだ。

JPモルガン・チェースのマイケル・フェロリ氏は、「これは確実 に労働市場と経済にとって厳しい内容だ」と述べ、「バーナンキ連邦準 備制度理事会(FRB)議長の懸念を明確に裏付けている。欧州問題も あり、財政の崖という問題もある。ビジネス環境は全般的に慎重になっ ている」と続けた。

製造業は2年ぶり大幅減

事業所調査に基づく製造業の雇用者は1万5000人減少と、2年ぶり の大幅減。自動車部門の雇用は7500人減少した。先行指標となる人材派 遣会社は5カ月ぶりのマイナス。

民間部門の雇用者数は10万3000人増と、前月の16万2000人増から減 速した。市場予想では14万2000人増だった。政府職員は7000人減少し た。

平均時給は23.54ドルと、前月からほぼ変わらず。前年同月比で は1.7%の増加だった。

い。

原題:Payrolls in U.S. Increased Less Than Forecast in August (2) (抜粋)

--取材協力:Alexandre Tanzi、Steve Matthews.

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