米アップルの新テレビ製品、年内はお預けか-現実は複雑

米アップルのエンジニアらは2005年 からテレビ視聴のあり方を一変させる製品を生み出すよう取り組んでい るが、メディア企業やケーブルテレビ業界から譲歩を引き出すことと比 べればこうした製品の設計の方が簡単かもしれない。

メディア・ケーブルテレビ業界との対立は、アップルがこれまで音 楽産業や携帯電話業界に切り込んでいったときとは似ても似つかない厳 しさだ。「iPod(アイポッド)」や「iPhone(アイフォー ン)」で挑んだ当時、音楽会社の力は低下していたし、携帯電話業界は ばらばらだった。だが今回の挑戦はずっと難しく、相手も手ごわい。

アップルはテレビをデジタルライフの中核とするため、グーグルや マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムといった企業と競い合ってい る。2017年までにこうした産業の規模は2000億ドル(約16兆円)に達す ると見込まれている。

どの企業がその競争を制するにせよ、まず、貴重な収入源を譲る動 機がほとんど見いだせないメディア・ケーブルテレビ各社との間で取引 をまとめる必要がある。アップルの計画に詳しい関係者1人は、結果と して同社が新しいテレビ製品を年内に発表することはないだろうと話 す。アナリストはこれまで今年中を予想してきた。

サンフォード・C・バーンスティーンのアナリスト、クレイグ・モ フェット氏は「アップルが乗り込んで、世界をひっくり返し、それから 人々の生活がもっとハッピーになるといった単純かつ簡単で素晴らしい 話ではない」と語る。ケーブルテレビ業界を20年にわたって分析してい る同氏によれば、アップルが独自のテレビ製品を間もなく発表できると 考えるのは「こうした複雑な業界を形成するビジネスの現実を無視して いる」のだそうだ。

原題:Apple TV No IPhone as Talks Bog Down With Media Companies: Tech(抜粋)

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