銀行の資本増強目指すベトナム-国会はIMF支援にも言及

1990年代後半に金融危機に見舞わた 東アジア。その東アジアの一角、ベトナムで国際通貨基金(IMF)の 救済融資に頼らざるを得ないリスクが高まっている。国内銀行シスムへ の支援を必要としているためだ。

ベトナム国会の経済委員会は4日付の報告書で、銀行の資本増強に IMFの支援が必要となる可能性があり、不良債権処理で迅速に行動し なければ「長期的な低迷」に直面するリスクがあると指摘した。報告書 はウェブサイトに5日掲載された。

経済リスクへの対処法をめぐる提案を盛り込んだ298ページに及ぶ この報告書によれば、金融システムは250兆-300兆ドン(約9500億-1 兆1300億円)の資金注入を必要としている。

ベトナムでは銀行界の大物が先月逮捕され、東南アジアで最も債務 水準が高い銀行システムの脆弱(ぜいじゃく)さが浮き彫りとなった。 融資が低迷し、2007年に8.5%だった成長率は今年1-6月(上期)に は4.4%に低下。歳入も落ち込んでいることで、政府の銀行救済能力が 弱まっている。

キャピタル・エコノミクスのロンドン在勤エコノミスト、ガレス・ レザー氏は、「ベトナムは自ら混乱を招いた。政府は悪化する前にこの 混乱を解消する責任を果たさなければならない。与信は経済の大きなけ ん引力の一つで、銀行が問題を抱えている限り7-8%成長に戻ること はないだろう」と述べた。

原題:Vietnam Risks Biggest East Asia IMF Rescue Since 1990s: Economy(抜粋)

--取材協力:Jason Folkmanis、Nick Heath、K. Oanh Ha、Karl Lester M. Yap、Shamim Adam、Patrick Harrington.

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