米債券市場のリセッション予測力に陰りか-FRBの緩和策で

1970年以降に起きた米国のリセッシ ョン(景気後退)を全て予測してきた債券市場の指標は、その能力を失 ったかもしれない。背景には米連邦準備制度理事会(FRB)の政策行 動がある。

SLJマクロ・パートナーズ(ロンドン)の共同創設者、スティー ブン・ジェン、ファーティ・イルマツ両氏は8月29日のリポートで、 FRBによる2度の量的緩和により、10年物米国債と3カ月物債の利回 り格差(スプレッド)に「深刻なゆがみが生じており、従ってリセッシ ョンのリスクを見極める上での指標としてもはや信頼できない」と指摘 した。

イールドカーブ(利回り曲線)は従来、FRBの政策変更だけでな くインフレや景気に関する投資家の期待に対し一貫性のある反応を示し てきたことから、予測手段の一つとして利用されてきた。例えば、短期 債の利回りが長期債よりも高くなる逆イールドカーブは、金利上昇とイ ンフレ鈍化への期待を反映するものとしてリセッションの先行指標と見 られている。

原題:Recession Indicator Unreliable With Fed Rates: Cutting Research(抜粋)

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