米国株(7日):続伸、弱い雇用統計で緩和策観測が強まる

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7日の米国株式相場は続伸。S& P500種株価指数は約4年ぶりの高値水準で終えた。米雇用統計で雇用 者数が予想を下回る伸びとなり、緩和策実施の観測が高まった。

S&P500業種別10指数のうち素材株と金融株は上昇。バンク・オ ブ・アメリカ(BOA)は上昇。建機メーカー大手キャタピラーも高 い。中国が道路整備計画を承認したことが手掛かりとなった。オンライ ン検索のグーグルは2007年以降初めて700ドルを上回って取引を終え た。半導体インテルと食品メーカー、クラフト・フーズは業績見通しが 失望され下落した。

S&P500種株価指数は5.80ポイント(0.4%)上げて1437.92。週 間ベースでは2.2%上昇。3日の米国株式市場はレーバーデーの祝日で 休場だった。ダウ工業株30種平均は14.64ドル(0.1%)高の13306.64ド ル。

フィデュシャリー・トラスト(ボストン)の投資責任者、マイケ ル・マレーニー氏は「投資家は弱い内容の雇用統計を前向きに受け止め た。これで米金融当局が行動を起こすと考えているからだ」と述べ、 「今は悪いニュースが資産にとって明るい材料になる。上下逆さまの新 しい投資の世界だ」と続けた。

雇用が減速

米労働省が発表した8月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数 (事業所調査、季節調整済み)は前月比9万6000人増。ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は13万人増だった。 前月は14万1000人増と速報値から下方修正された。家計調査に基づく失 業率は8.1%と、前月の8.3%から低下した。

前日の市場でS&P500種は2%上昇。欧州中央銀行(ECB)が 債券購入計画を発表したほか、経済統計で米景気への楽観が広がったこ とが手掛かりだった。S&P500種は年初から14%上昇。欧州当局者は 債務危機収束への取り組みを続けており、米金融当局も景気対策を講じ る姿勢だ。

ING米国インベストメント・マネジメントの主任市場ストラテジ スト、ダグラス・コート氏は「世界のリスクはかなり低下してきた。特 に欧州はそうだ」と述べる。

S&P500業種別10指数の中で素材株と金融株、資本財株が上昇し た。景気敏感株で構成されるモルガン・スタンレー・シクリカル指数 は1.6%上昇。BOAは5.4%上昇した。

中国の国家発展改革委員会(発改委)のウェブサイトに掲載された 資料によれば、総延長2018キロメートルの道路整備計画が承認された。

キャタピラー、グーグルが上昇

キャタピラーは3.9%上昇。石炭生産アルファ・ナチュラルは17% 急伸した。グーグルは1%上昇して706.15ドル。2007年12月以来の高値 をつけた。

インテルは3.6%下落。同社の7-9月期の売上高は129億-135億 ドルになる見通し。従来予想は138億-148億ドルだった。米国や欧州市 場で消費者向けPC需要の回復が進まず、同社は7月に年間売上高予想 を引き下げていた。

クラフトは5.5%下落。デービッド・ブレアートン最高財務責任者 (CFO)が前日、投資家に2012年と2013年の利益は予想を下回る可能 性があると述べた。

インターネットラジオのパンドラ・メディアは17%の大幅下落。米 アップルはユーザーの好みに合わせた選曲で音楽をストリーミング配信 するオンラインサービスを検討している。事情に詳しい関係者2人が明 らかにした。同様のサービスで先行する米パンドラ・メディアと競合す る可能性がある。

原題:U.S. Stocks Advance Amid Stimulus Bets After Employment Report(抜粋)

--取材協力:Nikolaj Gammeltoft、Whitney Kisling、Inyoung Hwang.

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