自民・石破氏:尖閣諸島、実効支配高める努力必要-インタビュー

自民党総裁選(14日告示、26日投開 票)で有力候補の1人とされる石破茂前政調会長は、政府が検討してい る国有化後の尖閣諸島の管理に関し、漁船の避難場所を設置するなど実 効支配のレベルを上げていくことが必要との認識を示した。7日のブル ームバーグ・ニュースのインタビューで語った。

石破氏は民主党の野田佳彦政権の尖閣への対応について「国が所有 をするのだから今のままで維持しますよ、というのは正しいとは思って いない。今のまま『誰も入ってはだめ』、『灯台があるぐらいで他のも のは作らない』ということでいいとは思っていない」と批判した。

その上で、尖閣モグラなど野生動物や漁業資源の調査、気象観測な どを実施する必要性を指摘。東京都の石原慎太郎知事が求めている漁船 の避難場所なども設置し、「実効支配のレベルを引き上げていくべき だ」と訴えた。

尖閣に対する日本の立場については「『領土問題はありません』と いうだけでは、みんな分からない。なぜ領土問題はないのか、中国の主 張はなぜ間違いなのかを国民にきちんと教え、世界に向けて発信するこ とは大事だ」と内外に向けた丁寧な説明が必要との認識も強調した。

共同通信が2日に公表した世論調査では、次の総裁に誰がふさわし いかの質問に、石破氏と回答した人が25.5%と最も多かった。総裁選へ の対応について「期待に応える責任はある」と述べ、立候補への意欲を 示した。

安全保障政策

石破氏は1957年2月生まれの55歳。慶応大卒業後、三井銀行(現三 井住友銀行)勤務などを経て86年の衆院選で初当選。現在8期目。与党 時代は防衛庁長官、防衛相、農水相などの要職を歴任。2009年から約2 年間、党政調会長を務めた。福田康夫元首相の退陣表明に伴って行われ た08年の総裁選に出馬した経験もある。

「私につけられているニックネームは軍事オタク、軍事マニア」と 自嘲気味に語るが、自衛隊に関する法律や装備などについて「文民統制 の主体」である政治家が「知らないということがあっていいはずはな い」と同僚議員らに説く。

総裁選は再選を目す谷垣禎一総裁に対し安倍晋三元首相、町村信孝 元官房長官が意欲を示しているほか、石原伸晃幹事長、林芳正政調会長 代理が出馬の準備を進めている。

消費税については「増税は必要だ。消費税を増税するために必要な 環境を早く整える。景気がどんどん悪くなり、デフレがどんどん進んで いるときに上げようとは思っていないが、景気がよくなるための政策を 総動員して一日も早く消費税が上げられる環境を整えたい」と語った。

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