米国株:S&P500種が4年ぶり高値、ECBの債券購入計画で

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6日の米国株式市場ではS&P500 種株価指数が2008年以来の高値に上昇した。欧州中央銀行(ECB)が 債券購入計画を発表したほか、経済統計で米景気への楽観が広がったこ とが手掛かり。

米銀JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカ (BOA)、ネットワーク通信機器のシスコシステムはいずれも上昇。 ダウ工業株30種平均をけん引した。S&P500種業種別指数はすべて上 昇。アルミ生産のアルコアなどを中心に素材株が上げた。

S&P500種株価指数は28.68ポイント(2%)上げて1432.12。ダ ウ工業株30種平均は244.52ドル(1.9%)高の13292ドル。2007年12月以 来の高値に上昇した。ナスダック100指数は2.3%上昇し、約12年ぶりの 高水準を記録した。

パリセード・キャピタル・マネジメントの最高投資責任者 (CIO)、ダン・ベルー氏は「玉ネギの皮を少しずつむいていくよう に不透明が晴れている。それは欧州でも、米国でも同様だろう」と述 べ、「ドラギ総裁は真剣に欧州を前向きな軌道に戻そうと努力してい る」と続けた。

ECBの決定

ECBのドラギ総裁は6日、政策委員会が無制限の国債購入プログ ラムに合意したことを明らかにした。総裁は「適切な条件の下でECB は、ユーロ圏の物価安定に関する破壊的シナリオを回避する完璧な防護 策を備える」と語った。

米供給管理協会(ISM)が発表した8月の非製造業総合景況指数 は53.7と、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は52.5 を上回った。同指数で50はサービス業活動の拡大と縮小の境目を示す。 新規失業保険申請件数は減少、与明細書作成代行会社のオートマティッ ク・データ・プロセッシング(ADP)エンプロイヤー・サービシズが 発表した給与名簿に基づく集計調査によると、8月の米民間部門の雇用 者数は市場予想を上回る伸びを示した。

米労働省が7日に発表する8月の雇用統計では13万人の雇用増が予 想されている。失業率は前月に続き8.3%の見通し。失業率は2009年2 月以降連続で8%を上回っている。

エポック・インベストメント・パートナーズ(ニューヨーク) で240億ドルの資産運用に携わるデービッド・パール氏は、「市場は ECBと欧州連合(EU)の一部が欧州の景気を刺激し、ソブリン債の 保証を示唆すると期待していた」と述べ、「ドラギ総裁の発言内容はほ ぼ市場の期待通りだった。また米国の経済統計も少なくとも前向きに推 移している」と続けた。

金融株が高い

S&P500種業種別指数の中では素材株と金融株、テクノロジー株 が大きく上げた。景気敏感株で構成されるモルガン・スタンレー・シク リカル指数は3.2%高。JPモルガンは4.3%上昇、シスコシステムズ は4.4%の値上がりだった。アルコアは2.8%高。

インターネット通販最大手アマゾン・ドット・コムは2.1%上 昇。251.38ドルと最高値を記録した。同社は需要喚起のために電子書籍 リーダーとタブレット型端末の製品拡充を図っている。

一方、ドラッグストア大手ウォルグリーンは下落。6-8月売上高 が約4.9%減の171億ドルと、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想 の172億ドルを下回った。

原題:S&P 500 Climbs to Four-Year High as ECB Details Bond-Buying Plan(抜粋)

--取材協力:Rita Nazareth、Namitha Jagadeesh.

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