スペイン債は上昇、ECBの国債購入計画で安全需要が後退

6日の欧州債市場ではスペイン国債 が上昇し、10年債利回りは8週間ぶり低水準となった。欧州中央銀行 (ECB)のドラギ総裁が無制限の国債購入プログラムで政策委員会が 合意したと明らかにしたことが手掛かり。

ドイツ10年債は下落。ドラギ総裁がECBはユーロ圏に対する十分 に効果的な備えを持つと説明したことを受けて、域内で最も安全とされ るドイツ国債の需要は後退した。ECBは政策決定会合で政策金利を過 去最低の0.75%に据え置いた。イタリア10年債利回りは4月以来の低水 準まで下げた。ポルトガル国債も上げ、2年債利回りは2011年3月以来 の最低を記録した。

ラボバンク・インターナショナル(ロンドン)の債券ストラテジス ト、リチャード・マクガイア氏は「ドラギ総裁は市場を失望させなかっ た」と指摘。「ECB会合を前に市場には多くの期待があったが、ドラ ギ総裁は全ての懸念事項に取り組んだと前向きに捉えられたようだ。ド イツ国債が売りを浴びた一方、スペイン債は上昇した」と続けた。

ロンドン時間午後4時34分現在、スペイン10年債利回りは前日比39 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の6.02%と、6月11日 以来の低水準を付けた。同国債(表面利率5.85%、2022年1月償還)価 格はこの日、2.655上げ98.755。同年限のイタリア国債利回りは22bp 下げて5.30%。

ドラギ総裁によると、購入対象は償還までの期間が1-3年の国債 で、既発債で残存期間がこれに当てはまるものも含まれる。購入後は不 胎化措置を実施し、通貨供給量への影響を完全になくす。ECBは購入 した債券について優先債権者とはならないという。

ドイツ10年債利回りは前日比8bp上昇の1.56%。8月21日以来の 高水準となる1.57%まで上げる場面もあった。2年債利回りは5bp上 昇し0.04%。一時は0.042%と、7月5日以来の最高を付けた。

原題:Spanish Bonds Rise as ECB Debt-Purchase Plan Damps Safety Bets (抜粋)

--取材協力:Anchalee Worrachate.

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