独連銀総裁:ECBによる国債購入は財政ファイナンスと同義

ドイツ連邦銀行(中央銀行)のバイ トマン総裁は、欧州中央銀行(ECB)が6日発表した国債購入プログ ラムを批判し、「紙幣増刷によって政府の財政を賄うも同然だ」と断じ た。

同総裁は連銀が電子メールで配布した声明で「金融政策が財政政策 の支配下に置かれるリスクがある」と論じ、「市場介入の購入が、金融 政策によってユーロ圏の物価安定を守る能力を脅かすことを許してはな らない」と訴えた。

ECBの政策委員会はこの日、無制限の国債購入プログラムに合意 した。23人で構成する政策委員会で反対票を投じたのはバイトマン総裁 だけだった。ドイツの経済規模はユーロ圏で最大だが、各国中銀が ECB政策委員会で持つ議決権はどの国もそれぞれ1票となっている。

独連銀はECBが決定した政策を実行する義務を負うが、国債購入 を妨げる意向は示さなかった。バイトマン総裁は「採用された国債購入 プログラムがメンバー国に、必要な改革を先送りさせることになれば、 それは政治指導者らの危機解決能力への信頼をさらに揺るがせることに なる」とくぎを刺した。

ドラギECB総裁のこの日の発表によれば、「アウトライト・マネ タリー・トランザクション(OMT)」と名付けられたこのプログラム での購入対象は償還までの期間が1-3年の国債。対象国が救済基金に 発行市場での購入を要請し条件に合意した場合に限り、ECBが流通市 場で買い支える。購入は完全に不胎化し通貨供給量への影響をゼロにす る。購入した債券についてECBが優先債権者になることはない。

バイトマン氏は「発表された国債市場への介入計画は、中央銀行が 最終的に、相当なリスクを多数の国の納税者に再配分してしまうという 危険も含んでいる」とし、「しかし、そのようなリスク共有を合法的に 許可することができるのは、民主的に選出された議会と政府だけだ」と 強調した。

原題:Weidmann Says ECB Bond Plan ‘Tantamount’ to State Financing (1)(抜粋)

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