OECD:G7減速を警告、ユーロ圏は行動を-予想下方修正

経済協力開発機構(OECD)は 6日、欧州の債務危機が主要7カ国(G7)全体の成長の足かせになっ ていると警告し、ユーロ圏当局に通貨同盟への信頼回復に向けた行動を 促した。

OECDはリポートで「ユーロ圏のリセッション(景気後退)とそ れに伴う貿易および信頼感の面での逆風がやまず、G7全体での勢い鈍 化は今年後半を通じて続く公算だ」と指摘。「ユーロ圏危機が依然とし て世界経済への最大のリスクだ。通貨同盟への信頼を高めるような一段 の政策行動が求められる」と説いた。

OECDはユーロ圏の主要国の2012年成長率予想を下方修正した。 ドイツは0.8%と、5月時点予想の1.2%から引き下げ。フランスについ ては0.1%(従来0.6%)成長を見込んでいる。イタリアはマイナ ス2.4%と、従来のマイナス1.7%から引き下げた。

OECDは欧州中央銀行(ECB)に利下げを促すともに、この日 ドラギECB総裁が詳細を公表する予定の国債購入計画の概要を支持し た。報告は「ユーロ圏では限界貸出金利が引き下げられるべきだ」と し、ユーロ圏からの「離脱の懸念を払拭(ふっしょく)することが最重 要だ。これはECBが市場介入によって域内各国の国債スプレッド(利 回り格差)をファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)に沿った適正 な水準内に抑えることによって達成できる」と論じた。

ユーロ圏の銀行と政府は「一元化された銀行監督と資本増強のため の域内共通の基金をてこに、不良債権の完全な把握に向かうべきだ」と 指摘した。

英国の12年成長率予想はマイナス0.7%と従来予想のプラス0.5%か ら下方修正。一方、米国は2.3%のプラス成長が見込まれている。日本 の成長率は2.2%と予想した。

報告で米国については「バランスシート調整の進展と住宅市場の状 況改善を反映し、成長は比較的強い」との認識を示した。「労働市場の 環境が悪化したり2013年の財政引き締めが過度であることが判明した場 合は、追加金融緩和が必要になるだろう」との見解も示した。

中国については成長率予想は示さないものの、インフレ鈍化は、景 気を抑える方向での最近の政策の一部が解除され得ることを意味すると 指摘した。

原題:OECD Says G-7 Economies Are Slowing, Urges Euro Area Action(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE