海外勢4カ月連続で日本株売り、欧州や中国警戒し現物見送り-8月

海外投資家は8月まで、4カ月連続 で日本株を売り越したことが東京証券取引所のデータで明らかになっ た。海外勢の連続売り越し期間としては、2008年9月から09年3月 にかけての7カ月連続以来の長さとなる。

東証が6日に発表した8月月間(7月30日-8月31日)の投資 部門別売買動向によると、東京、大阪、名古屋3市場の1・2部合計 で、海外投資家は差し引き338億円売り越した。売越額は7月の2133 億円からは大幅に縮小。

野村証券エクイティ・ストラテジー・チームの柚木純アナリスト は海外勢の動向に関し、欧州債務問題や中国経済の先行き警戒感が強 い中、「ファンダメンタルズ面で買う理由が必要な中長期の投資家は、 現物買いになかなか動けないでいる」と見ていた。一方、短期資金が 主である先物市場では、日々の材料やテクニカル分析などに基づいた 買いが優勢となり、先物主導での相場上昇につながったと言う。

8月の日経平均株価は、月間で144円85銭(1.7%)高と、2カ 月ぶりに上昇。大阪証券取引所と東証がそれぞれ6日に発表した株価 指数先物の取引状況(日経225先物、日経225mini、TOPIXなど 先物の合計)によると、海外勢は8月に約2500億円買い越した。

海外勢以外の部門別動向は、買い主体が2904億円を買い越した証 券自己のほか、事業法人(425億円)、その他法人等(288億円)、生保 ・損保(325億円)、信託銀行(416億円)、その他金融機関(27億円) 。一方、売り主体は個人投資家(2482億円)、投資信託(1093億円)、 都銀・地銀(157億円)。売越額が2月(3996億円)以来の大きさだっ た個人について、「5月や7月の相場下落時に買いを入れた投資家が、 8月の戻り局面で利益確定売りに動いた」と柚木氏は指摘している。

東証が同時に公表した8月第5週(27-31日)の売買動向では、 海外勢が2週連続で売り越し。売越額は581億円と、前の週の641億 円からやや縮小した。個人は4週ぶりに買い越し、買越額は622億円 と5月4週(781億円)来の大きさとなった。

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