自民党総裁選:安倍・石破両氏が領土で勉強会-連携も視野か

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【記者:広川高史】

9月6日(ブルームバーグ):自民党総裁選(14日告示、26日投開 票)は6日も、出馬に意欲を示している安倍晋三元首相、石破茂前政調 会長が領土に関する勉強会にそろって出席するなど各陣営の動きが活発 化している。

両氏が出席したのは「領土、外交に関する勉強会」。山本有二、古 屋圭司両衆院議員ら中堅・若手議員が呼び掛けて開かれた。防衛庁長官 や防衛相などを経験し日本の政界でも屈指の安全保障政策の専門家とさ れる石破氏と、首相時代に防衛庁の省への昇格や教育基本法改正を実現 するなど保守色の強い安倍氏は支持層も重なる部分がある。

勉強会で両氏は集団的自衛権の行使を可能にするよう憲法解釈を見 直す必要性をそろって強調。安倍氏は尖閣諸島について「私たちの実効 支配が及んでいる地域を守るのは広い意味での軍事力だ。これは海保の 力も含めてということに尽きる」と指摘。石破氏は「ありとあらゆる事 態を想定しておかなければいけない」と述べ、海上保安庁の能力向上や 海上自衛隊との共同訓練など連携強化を訴えた。

終了後、安倍氏は記者団に対し、石破氏について「防衛政策、特に 尖閣をめぐる政策については基本的に同じだ」と指摘。石破氏も安倍氏 とは「自分の言い回しや論理の展開とずいぶん共通しているというのが 率直な印象だ」と語った。

再登板

安倍氏に対しては、5日には中西輝政京都大名誉教授らが再登板を 求める緊急声明を発表。安倍氏は同日午後には「新経済成長戦略勉強 会」を開催し、同氏に出馬を促している菅義偉元総務相らが出席するな ど立候補に向けた環境整備が進んでいる。自民党は1955年の結党以来、 いったん交代した総裁、首相が再登板した例はない。

安倍氏は5日の勉強会後、記者団から、総裁選では成長戦略やデフ レ脱却が主要な争点になると思うかとの質問に対し「われわれは経済を 成長させていくことができる、金融政策も含めてデフレから脱却できる のは自民党であるということをちゃんと主張していくべきだ」と語っ た。

安倍内閣の官房副長官で側近の下村博文衆院議員は勉強会には「50 人も本人が集まったのは大成功だ。来週以降に向けた勢いにしたい」と 語った。

総裁選には、谷垣禎一総裁に対し、町村信孝元官房長官が意欲を示 しているほか、石原伸晃幹事長、林芳正政調会長代理の名前も取りざた されている。

細野氏

一方、野田佳彦首相の再選をかけた民主党代表選(10日告示、21日 投開票)では、小川淳也政調副会長、津村啓介元内閣府政務官らが擁立 を目指す細野豪志環境相の動向が焦点となっている。小川氏らは6日午 後に細野氏に出馬を要請する。

首相の再選阻止を目指す「民主党復活会議」は5日開いた会合で、 山田正彦元農水相の擁立を目指すことを決めた。同会議は当初、山田氏 と桜井充政調会長代理(元財務副大臣)との「予備選」を計画していた が、その後、桜井氏が辞退したため、山田氏を推すことになった。

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