川崎重株3年半ぶり安値、自衛隊のヘリ不正納入疑惑報道-東京市場

川崎重工業株が急落し、およそ3年 半ぶりの安値を付けた。陸上自衛隊のヘリコプターの不正納入疑惑で、 東京地検特捜部が同社を家宅捜索したと一部報道で伝えられ、今後の 事業活動、業績などへの影響を懸念する売りが膨らんだ。

株価は前日比0.6%安の165円で取引を開始した後、報道が市場 に伝わった午前の取引中ごろから下げ幅を拡大。一時5.4%安の157 円と2009年2月以来の安値水準に沈んだ。

共同通信がきょう午前に報じたところでは、不正納入疑惑の疑い が持たれているのは、川崎重が受注した次期多用途ヘリコプター「U H−X」。また、東京地検による家宅捜索先には防衛省の技術研究本部 に加え、川崎重が含まれていることが関係者への取材で判明したとも 伝えている。共同電によると、森本敏防衛相はこの日、同省が家宅捜 索を受けたことを認め、「防衛省として協力する」と述べたという。

川崎重の広報担当である鎌田雄介氏は、ブルームバーグ・ニュー スの電話取材に対し、同社が東京地検の捜索を4日に受けた事実を認 めた上で、詳細についてはコメントを控えるとした。

髙木証券の勇崎聡投資情報部長は、川崎重株の急落について「捜 索を受けたとの報道を嫌気して投資家の売りが殺到している」と指摘。 その上で、今後中長期的に見た場合に、「談合違反が実際にあったのか どうか、さらに指名停止などの処罰が出た場合にどの程度業績に影響 してくるのかなどを含め、今後の推移と会社側の対応を見極める必要 がある」との認識を示した。

この日の川崎重株の売買高は午後2時時点で1600万株を超え、過 去半年間の1日当たり平均1318万株をすでに上回った。

--取材協力:小野満剛  Editor:Shintaro Inkyo

Neil Denslow +852-2977-6639 ndenslow@bloomberg.net

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